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Dぐみのお部屋から

担任 堂脇真規子


 梅雨に入り、空は白い雲に覆われることが多くなってきました。お日様が顔を出すと、何だか嬉しいDぐみさん。さっそく、お庭へ出て遊んでいます。でも、元々好きな長ぐつを、雨の日は堂々とはいて来られるとあってそれも捨てがたい魅力のようです。そんな雨は、花の日礼拝で持ち寄ったきれいなお花や、野菜の親子クイズで楽しみAぐみさんたちが植えた野菜の苗の成長には欠かせません。雨、そしてお水の大切さ不思議さも、この機会に伝えていきたいと思っています。

 季節の変わり目であるこの6月には、楽しいお出かけがありました。まず、お隣の小丸山公園へのお散歩です。Dぐみさんだけで行くのは初めての事。4月のCぐみさんとのお花見お散歩の時と、どう変わっているのかも楽しみでした。Dぐみ同士で手をつないで歩いた公園の坂道。お友だちの「とりの声がきこえるよ」のつぶやきにみんなで耳を澄ましてみましたね。『静かに』という言葉がなくても、それまでの賑やかなおしゃべりがふと止まった一瞬でした。前回行けなかった池では、ようやくコイと対面して大喜び。「みて、みて!」とタンポポの綿毛、つつじの花、小さなアリの姿etc…。おみやげに桜の木の下で、小さな桜の実を拾って帰りましたね。子どもたちの興味津々の目は、様々な所に注がれていきます。一人の気づきから、みんなの気づきに。不思議な時間の共有は、子どもたちの感性を刺激していくのです。

 次は、C・Dぐみさんで崎山地区へのいちごがりバス遠足に。季節の果物であるいちごの実りを実感するお出かけです。小バスは、Dぐみさん、大バスはCぐみさんと初めて分かれて乗りました。「うみが見えるよ!」「大きいふね!」「クレーン車!」バスに乗り、窓から見える景色にワクワクの様子でしたね。そしていちご畑に到着。いちご畑のおばあさんの優しい笑顔に迎えられ、いちごはどこ?と葉っぱに隠れているいちごを見つけるのもまた楽しかったですね。「あおいいちごは赤ちゃんねんよー」「あかいいちごおいしいよ!」とムシャムシャ。「いちご、イヤもん!」と言っていたお友だちも、目の前のとれたての新鮮ないちごは、口にすることが出来たようです。

 季節を感じて過ごしてきたDぐみさん。今お部屋では、七夕ものがたりにふれ、笹飾りを作り、仲良しのCぐみさんとダンスを相談し踊って楽しむ毎日です。♪ささのはサラサラ♪の七夕さまのお歌もお気に入りです。たなばたさまの会でもその様子が見られますように。たとえドキドキしてお家の方にピッタリでも「一緒にする!」と張り切って過ごしてきた日々は、感じていただけるのではと思います。
 

 『つき』『ほし』『天の川』の言葉を知り、身近な世界から大きな世界へ目を向けてみる第一歩の時。周囲に目を向けることが出来るようになればなるほど、多くなる「なぜ?」。不思議なことが身の回りにはいっぱいあるのです。これからますます「なぜ?」「どうして?」の声が多く聞かれるようになるでしょう。みんなで一緒にその気持ちを共有し、これからも楽しんで行きたいと思います。 
(2006年6月30日 七尾幼稚園 Dぐみのお部屋から)

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