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Dぐみのお部屋から

担任 堂脇真規子


  大きなDぐみの窓から見えるお庭の景色。チューリップから桜を経て、今は新緑の季節を迎えています。自然が移り変わっていくにつれて、新しいDぐみさんのお部屋にも少しずつ変化が見られるようになってきました。

 入園式は、お母さんやお父さんと登園。お名前を呼ばれるとドキドキしながら「はーい」とこたえていました。お母さん大好きだもん!とピッタリしたり、そばにいることを確かめて安心のDぐみさんでした。

 そして、それからの毎日はお母さんと離れて過ごす毎日に。幼稚園が楽しいと感じるには、それぞれわかっていてもお気持ちはゆれましたね。お弁当の頃になって急に「ママは?」と思い出したり、自分の思いがお友だちに伝わらないことも…。そんな時には、AぐみBぐみCぐみ、そしてチョッピリ先輩のお友だちが登場。優しく声をかけてくれました。自分が受けた優しさはどこかで覚えているもの。次につながっていく日がくることが、今から楽しみです。

登園すると玄関では、まず外ばきから内ばきにズックをはきかえます。「できない」「自分で!」とのやりとりもあったり、しばらくおしゃべりしたり、お友だちがするのを見てゆっくりと始めたりと、ここでもそれぞれの姿があります。大きくなると簡単に過ぎてゆくことも、今は大切な出来事です。お庭に出る時ももちろんはきかえるのですが、時には思わずそのまま飛び出しそうになることもしばしばでしたね。それもひとつ一つ覚えていきます。

 自分の印のシールがあり、玄関のくつの棚やお部屋の棚にはってあることもわかりました。『たまごのあかちゃん』の絵本からアレンジのペープサートがお気に入りで、自分のマークが出てくると大喜び。「たまごのなかでかくれんぼしてるお友だちは、だあれ?」「でておいでよー!」と呼びかけていました。みんなで「○○ちゃん!」「はーい」。お友だちのマークと共にお名前もいつしか覚えてしまいましたね。

 みんなでたっぷりと遊んだ後は、ホールの時間が始まります。おいすに座って礼拝をしたり、ダンスをしたり。初めて聞く讃美歌ですが、大きいクラスのお友だちや先生の口まねをして歌っているつもりから覚えていくのです。お弁当の時も、『日々の糧を(ひびのかてを)』のさんびかを歌ってから「いただきます」。目の前のお弁当に誘われて思わずフライングしてしまうこともありましたが、お歌を歌うことも楽しみなことの一つとなってきました。

 
 園内散歩をしたり、Cぐみさんと手をつないで桜の咲く頃に小丸山公園にお散歩に行ったり。お友だちと過ごす日々は、ワクワクすることが一杯です。新しい発見に満ちた毎日。 この一年は、目に見えて心も体も大きな変化がある一年です。自我の芽生えがあり、自分の身の周りに関心を持ち始め、時には気持ちがぶつかり合うこともあります。それは成長への第一歩。初めての小さな社会へのつながりととらえ、Dぐみさんみんなで大きくなっていきたいと思います。

 キラキラ光る若葉のようなDぐみさんたちとこれから過ごす毎日が、とても楽しみです。どうぞ一年間、よろしくお願い致します。
             
(2006年5月29日 七尾幼稚園 Dぐみのお部屋から)

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