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Dぐみのお部屋から

担任 堂脇真規子


  そよそよと吹く風に春の匂いを感じるこの頃。ますますパワーアップのDぐみさんたちです。みんな興味のあるもの、好きなものには一直線!おひなさまの会での『ミッフィーとおともだち』ごっこは、今でも続いていて、「せんせー、ミッフィーしたい!」「ボリスする!」…と毎日賑やかです。ミッフィー大好き!は、しばらく続きそうです。



 思えば入園の頃、みんな一度はお家の方から離れて過ごすことがわかると「ママは?」と涙したりしたものでした。でも、賑やかな幼稚園、楽しそうな遊びやお友だちに目を向けるようになり、興味津々の気持ちでいつしかその中に。勿論そっとサポートしてくれた、大きいお友だちの姿もありました。今では、一日入園や一時預かりのお友だちが来た時には、「こんなんにするげんよ…」と声をかけたり、どうしていいかわからない時は教えに来てくれたり。初めてで不安そうなお友だちには、そっと手をつないだり、持っていたおもちゃをそばに置いてくれたり。決して無関心ではいられないようです。自分が受けた優しさを、次のお友だちに。Dぐみさんのそんな小さくても大きい心の成長をとても嬉しく思います。
 お部屋では、優しかったAぐみさんへ、卒業のお別れのプレゼントの相談をしました。モチーフは、ミッフィーちゃんとくまのボリスで、えんぴつ立てをCぐみさんと一緒に作りました。それと共に、みんな一つずつ大きくなる話しから、『Dぐみさんは?』と考え、「ピンクのバッチのCぐみさんになる!」「Dぐみのお姉(お兄)ちゃん!」と弾んだ声が聞こえます。何か楽しいことが始まるような、期待を感じているようです。
 
 先日は暖かい陽の光に誘われ、Cぐみさんと手をつないで『春探し』に出かけました。まず、内ばきから外ばきへ。もうすっかり覚えて「じぶんで!」。そして、幼稚園の駐車場で見つけた小さな春のしるし、つくし。「あったよー」と大喜びです。ふきのとうも見つけて、嬉しくて思わずにおいをかいでみたり・・・。。感想は「春のにおい!」でしたね。

 Dぐみさんの『春探し』はまだまだ続きます。お庭のチューリップの芽に気づき「チューリップの赤ちゃん!」と教えてくれました。そして「早く大きくなって、お花が咲くように…」と♪チューリップ♪のお歌が始まります。お部屋の近くのあじさいや桜にも、小さな木の芽が膨らんでもう顔を出しています。寒い冬の季節を過ごして春を迎える準備の時期。周りを思う優しい気持ちは確実に育っているDぐみさん。春を、夏を、冬を楽しみ、そしてまた春を迎えますが、この春は、その前とは随分違った春になるのでは、と思います。

 大好きなお母さん、お父さんやお家の方がいる場所があり、幼稚園には大好きなお友だちや先生がいる。沢山の人と関わって過ごす楽しさを感じ、また自分の周りに少しずつ目を向けてきたDぐみさん。その関わりは、これからもっと広がっていくことでしょう。春はすぐそこに来ています。この一年間、本当にご協力ありがとうございました。    
(2006年3月16日 七尾幼稚園 Dぐみのお部屋から)

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