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Dぐみのお部屋から

担任 堂脇真規子


 二〇〇六年になり新しい年のスタートです。年末年始のお休みあけでしたが、お話ししたい事を沢山持って登園のDぐみさん。「おもちたべたよ!」「しょうゆ、つけたよ」「ねんがじょう、きたよ」等々…経験したことを自分の言葉で伝えてくれました。中には「○○もした!」…と次々と話に加わり、全部自分もしたことになっているお友だちもいましたね(笑)。言葉の数もまた少し増えたように感じます。お正月遊びとして楽しんだ大きなかるた遊びにも、興味津々です。絵を見ると、「せんせー、○○!」と大きな声。取った後は絵を見せ「いいですか?」と聞き、「いいですよ!」と答える。そんな言葉のやりとりも楽しかったですね。牛乳パックこまやぞうさん凧にも興味津々。たこはホールで思いきり走って飛ばしてみました。後ろからついてきて大喜び。自分で作って、またそれで遊ぶ経験もたっぷりと楽しんだのでした。

 そしてある日、お部屋にはキラキラの魔法の杖とドレスやスーツが登場。目はくぎ付けのDぐみさん。「お姫さま(王子さま)になる!」と早速変身。お選びすることの早いことといったら…。「みて!みて!」とドレスをふわりとさせてひと回り。いつもと違う自分に変身する大きな喜びを感じたようでした。

 そんな変身ごっこを経て、お部屋では次に絵本の世界での変身を楽しむことにしました。お部屋で繰り返して読んだ、大好きな『うさぎのミッフィーちゃん』シリーズ。それが、玄関に置かれた絵本より始まった遊び『おばけだよー♪』ごっこにつながって、絵本『ミッフィーのおばけごっこ』の遊びが始まりました。いつもいろんな遊びを考えて遊ぶミッフィーちゃん。ふと思い立って始めた『おばけごっこ』。お顔を隠すだけのおばけちゃんですが、ミッフィーちゃんや子どもたちにとっては大変身。「おばけだぞー」「きゃー、こわい」「ミッフィーだよ」「ああーよかった」と、たのしいお友だちも一緒に…。お話しの流れは、Dぐみさん日々の遊びの気持ちを大切にしています。さて、ミッフィーちゃんたち、どんな一日を過ごすことになるでしょうか。  

  「わたし、ミッフィー!」「ぼく、ボリス!」。今日は○、明日は…とお友だちを見て自分もと色々チャレンジ。どの役でもOK!のDぐみさん。何かあった時に「ポピーさん、やさしいよ」、転んだ時に「ボリスってつよいよ!」の声も。ミッフィーちゃんはかわいいうさぎ、スナッフィーは茶色の小犬、くまのボリスは木のぼり上手で作るのが大好き。ぶたのポピーさんはお料理とお花のお世話が上手など、絵本を通して知ることが沢山。お話の流れには直接なくても、役になりきって遊ぶ楽しさは感じているのではと思います。今は、ごっこ遊びの中から色んなことを学んでいく時期。勿論、みんなの前ではドキドキしてしまうこともあります。それでも、日々楽しんできたそのお気持ちを大切に、おひなさまの会では暖かく見守って下さいね。お部屋ではおひなさまも作りました。ゆらゆら揺れるモビールびなに。自分だけのオリジナルびな、お顔も自分で描きました。作ったDぐみさんのお顔にチョッピリ似ていますよ。

 楽しい『変身』を繰り返し、おひなさまの会を楽しみに過ごす日々。そして、もうすぐ来る春を待ち、次の大きな『変身』への準備をしているDぐみさんなのでした。
(2006年2月22日 七尾幼稚園 Dぐみのお部屋から)

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