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Dぐみのお部屋から

担任 堂脇真規子


 十二月に入り先日は、空から白い色のプレゼント。「せんせい、ゆき!」「ゆきだるまつくりたい」と早くも楽しみにしている声も聞かれます。季節はかわり、秋から冬へ。遊びも外遊びから、室内での遊びが中心になってきました。登園すると「○○ちゃんは?」とお友だちの名前を呼び、お顔を見てニッコリ。Dぐみさんだけではなく、色んなお友だちとの関わりが、ますます増えましたね。
                      そして、七尾幼稚園ではクリスマスへのお支度が始まりました。クリスマスの待降節に入ったある日の朝、ホールに飾られていたアドベントクランツ。杉の枝を巻いて作った緑の輪の形です。赤いリボンで飾られ、上にはろうそくが4本。クリスマスが近づく度に、一本また一本と灯されていきます。不思議そうに眺めていたDぐみさん。ろうそくを見て「ケーキみたい」、緑の枝からは「クリスマスツリーみたい」と色々イメージは広がります。その形から「ドーナツ!」、も何だか納得してしまいますね。玄関とホールには、大きなクリスマスツリーも登場です。多目的ホールにはりんごの飾りのツリーも。新しい発見が、一つまた一つと増えていき興味津々の瞳を輝かせています。
 Dぐみさんのクリスマスの最初のお支度は、献金箱作りでした。『何の形にする?』とみんなで考えましたが、小さいDぐみさん。一番親しみやすい「サンタクロース!」になりました。献金箱の本当の意味を知るのは、まだまだ難しいと思いますが『何だか嬉しいクリスマス』と『クリスマスまでの日々を良いお心で楽しく過ごす』ことは感じ取ってくれたのではと思います。

 サンタさんからのクリスマスにプレゼントを楽しみにしている子どもたち。でも今年は、プレゼントを贈られるだけではなく、楽しくて嬉しい気持ちを周りの人にもわけてあげて欲しいと思うのです。何をプレゼントするか、みんなでご相談。お部屋ではお友だち同士のお手紙や絵のやり取りもあり、大事なお手紙を入れてもらうための『レターケース』に。飾りの形は、アドベントクランツと同じ輪の形の『リース』となりました。折り紙をちぎり紙にして、色やはる場所をそれぞれアレンジしていましたね。皆同じ素材なのに、どれ一つとして同じものはありません。赤いリボンをつけて出来上がり。嬉しくて「ママとパパにあげるの!」「おばあちゃんに…」と大好きな人の名前を沢山呼んでいます。去年のクリスマスにも身の回りに、同じようにDぐみさんのことを大事に思う人の姿があったことと思います。今年は、そんな人たちの存在に目を向けることができるようになりました。自分がいて、自分と関わる色々な人がいることに気が付いた子どもたち。これからどんどん広がって増えていきます。それを思う第一歩の時といってもよいでしょう。そして、自分で作ったものをプレゼントする喜びを、充分に実感して欲しいと思います。

 もう一つDぐみのお部屋で楽しんできたこと、それは楽器遊びです。「すずがいい!」「タンブリン!」とお選びして、歌に合わせてならします。今は自分の手がリズムをとると、音がなることが不思議で嬉しくてずっと鳴っていることも…。でも、何故か最後はピタリと音がやみ、手を広げてみんなで決めポーズ。それがとてもステキです。楽しい気持ちそのままの様子を、クリスマス会でも見ることができたらいいですね。        
 イエスさまのお誕生をお祝いするクリスマス。毎日を大切に、笑顔と喜びでいっぱいで過ごしたいと思います。    
(2005年12月15日 七尾幼稚園 Dぐみのお部屋から)

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