直線上に配置

職員室から

事務主事 釜土蘭子


 「秋の空」。昔からなんとかと秋の空は変わりやすいとは言われているものの、本当に今年はお天気には悩まされ続けた七尾幼稚園。
 あの運動会から始まって、いもほり遠足、りんご狩り・・・。毎回毎回週間天気予報から、翌日の天気、今日の天気図、衛星画像・・・。テレビでもインターネットでも一日何度チェックした事でしょう。
 幼稚園の中だけの行事ならば、延期したりするのも簡単なのですが、収穫体験となると、でかける先の都合もあります。一ヶ月前にだいたいの日程を決め、相手先に連絡します。ところが、農作物の収穫の場合、年によってできるのが早かったり遅かったり・・・。
 そしてやっと「この日」と決めると、あやしい雲がやってきて・・・。どうするどうすると頭を悩ませ、予定変更、またまた連絡。
 
 そんなわけで、こっそり予定していた「白菜の収穫」にはもういけないのではないかという気がしてきたのです。予定した日が雨や向こうの都合で何度かダメになり、十七日にお天気が悪かったら、この計画は中止になることになっていました。そして週間天気では・・・。子供達に「白菜の収穫にいくよ」と事前にお話しすると、もしいけなかったらすごくガッカリするだろうなぁと思った蘭子先生。事前にお家の方におたよりを出すのもためらってしまったのです。
 
 そして、十七日、奇跡的に晴れ!やったぁ、いける!と喜びいさんででかけました。Aぐみさん、Bぐみさんも何がなんだかわからないまま、出発!
 青空の下、楽しい収穫の秋!と思ったのですが、そこで私達をまっていたものは、ドロドロの畑&道。子供達も先生達もほとんどは普通のズック!ドロドロで歩けないと泣く子も出て、大混乱の収穫となりました。それでも大きな白菜や大根を持つとニコニコ顔になる子供達。結局最後には自分からどろんこにはまって喜んでいました。ズボンもドロドロ、そしてはいていた靴には泥がべったり!幼稚園に帰ってから靴の裏についた泥をとったら、箱いっぱいになったほどでした。(お家の皆さんもお洗濯大変だったことと思います。申し訳ありません。)
 その一日が終わり、子供達が帰った後の職員室。「たいへんだったけどできてよかったねぇ」と話しながら、ふとK先生のズボンを見ると、泥がついてない。蘭子先生とO先生のズボンはかなり汚れているのに…。「おかしい!」と思って靴も見てみるとO先生のドロドロの靴に対して、きれいなK先生の靴。なぜ?どんな歩き方をしていたの?とっても疑問が残ったらんこ先生でした。     
(2005年11月30日 七尾幼稚園 職員室から)

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