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職員室から

事務主事 釜土蘭子


   文藝春秋という雑誌の中に、養老孟司さん(『バカの壁』の著者)と石原慎太郎さんの対談が載っていました。「子供は脳からおかしくなった」と刺激的なタイトルで、教育についての対談です。内容には賛成できない部分も多いのですが、養老さんの幼稚園時代のエピソードがとてもおもしろかったです。幼稚園の頃、なんと犬の糞を三十分も見ていたという話です。本人は糞の中にいろんな虫がくるのがおもしろかったという事なのですが、お母さんはわざわざ知能検査を受けにいったとか。幼稚園でもよくアリの行列をずっと見ている子はいますが・・・。やはり解剖学者なんかになる人は違いますねぇ。子供達にとっては興味津々の夏。いろんなものを観察してみると思いますが、ずっと眺めていても学者の第一歩かもと思って温かく見守って下さいね。


 ところで、今年は例年に比べミニトマトの収穫が多いのです。実は普通のトマトだと思って買ってきたものが、種類が違うミニトマトの苗だったのです。おかげさまで、今年はミニトマトを6つに切るのはうまくなってしまいました。
 今子供達が楽しみにしているのは、小さなスイカの実。子供達は毎日じーと見つめています。みんなで分けて食べるのを待っているのです。一個のスイカを全園児で分けるとするとどんなふうにきればよいのか、今から心配です。大きな実をつけてねと、毎日小さなスイカに話しかけている蘭子先生です。 
    
(2005年7月19日 七尾幼稚園 職員室から)

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