直線上に配置

Dぐみのお部屋から

担任 堂脇真規子



    梅雨の頃ですが、雨はあまり降らず蒸し暑い日々が続いています。そんな中でも朝は、お顔を見ると元気に「どうわきせんせー!」とまっ先に飛び込んでくるDぐみさん。お友だちの名前も「あの子」から「〇〇ちゃん」と覚えてお名前を呼ぶことも多くなってきました。胸につけているバッジもピンクや水色、黄色、そして赤があることに気づきました。何度もことあるごとにその赤いバッジを指さし「いっしょねー」とほほえみを合わせて、満足そうです。お部屋で何かを作っている時や遊びの中でも同じと気づくと「いっしょねー」。お友だちと一緒であることが嬉しくて、それに気づいたことが嬉しくて言葉や行動に表して表現しています。身の周りに目を向けるようになり、小さな仲間意識の始まりです。

 同じもの探しが大好きなDぐみさん。先日、お父さんへの初めてのプレゼントをご相談し『いちご』を折紙で作りました。「お父さんに何をプレゼントする?」と聞くと、『いちごがり』にお出かけしたことや好きな果物であることなどから『いちごあげる!』の声があがりました。その時、壁面に飾ってあった『いちご』がすぐ結びついて「いちご、いっしょね!」と大喜びでした。

 その『いちご』が実っているプランターに興味津々、何度も見に行きましたね。Aぐみさんのベランダのプランターに、園庭のプランター。美味しそうな様子に思わず手にしてしまったり・・・。(笑)
 野菜の苗も植えてあり、これにも興味津々、なすびは「むらさき!」トマトは「きいろいの、お花」ピーマンは「しろいの、お花ねー」。花が終わり次にそこから実が大きくなり始めると「ピーマンのあかちゃんね」「小さいの、トマト」と大きくなっていく様子をDぐみさんなりに楽しんでいます。
 みんなで収穫することも楽しみました。『きゅうり』はお弁当の時間に冷やしてもらってみんなで「いただきます!」。みんなのお庭でのとれたてきゅうりは美味しかったですね。幼稚園でとれた『いちご』もみんなで口にしました。園のプランターでとれた『いちご』なので、みんなで分けると一口ずつに。でも、洗った小さな手にのった小さな『いちご』は、大事そうにしばらく眺めてからお口に入っていったのでした。実ってきた様子を、目にしてきた不思議さを感じたのでしょうか。

 朝、お花を持って登園した花の日。「みて、みて、おはなよ!」同じお花を見つけると「同じねー」と嬉しそう。礼拝では礼拝堂に入りましたが、初めての場所にワクワクの様子でした。『きれいなはなよ』の讃美歌がお気に入りで♪きれいなはなよ〜♪と始まると手はいつしかお花の形になり、お歌に合わせて優しくゆれていましたね。

 先日からはCぐみさんと「風のおはなし」(『おかあさんといっしょ』より)のダンスを踊っています。特に♪きらきら♪♪ふわふわ♪という言葉が好きで、その言葉にピッタリの動きを楽しんでいます。七夕さまの会でもその様子が見られたらと思うのですが・・・。ドキドキして、お家の方にピッタリかもしれませんね。それでも日々「する!」と張り切って過ごしていることは、感じていただけたらと思います。
 また、お部屋では七夕飾りを作っています。最初に四角い折紙をつなげた飾りを作りましたが、それぞれの思いがでてとても興味深かったですよ。7色から5色お選びし、その後はる順番も自分で決めました。少し光る素材のものもあり、お気に入りの一枚をどこに入れるかそれぞれ考えていましたね。星人形のお顔は黄色い三角を二枚用意。どうしたらお星さまになるかな?と遊んでから、上下を逆に重ねて出来た形に『おほしさま!』とニッコリでした。
 七夕さまに向けて、身近な所の新しい発見にビックリしたり喜んだり。そして、大きな世界に目を向ける第一歩となることを願って、毎日を一緒に楽しんでいきたいと思います。
(2005年6月30日 七尾幼稚園 Dぐみのお部屋から)

トップ アイコン今月のトップページへもどる

直線上に配置