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Dぐみのお部屋から

担任 堂脇真規子



   はく息もすっかり白くなったこの頃ですが、Dぐみのお部屋の窓の方を見れば、1、2、3…と数字のかいてある小さな扉付きのかわいいアドベントカレンダーが飾られています。ホールにはもっと大きなものが掛けられていますが、Dぐみさんはこのアドベントカレンダーが大好きなのです。
 お部屋では、その日の数字の扉に向かって、みんなで『トントントン☆』と戸をたたくまねをして呼びかけています。小さな扉が開いて何が見えるかとても楽しみなDぐみさん。それはお星さまであったり、クリスマス物語の登場人物であったりしています。扉は、一日に一つだけしか扉を開けることはできません。それもまた楽しみな様子です。
 いつもは、『わたしのおはなしきいて!』『ぼくが、さき!』と自分の思いをたっぷり出し賑やかなDぐみさんですが、この時ばかりはお心も一つになるようです。

 扉を開けて満足したDぐみさん、特に声をかけなくても何故か次はお休みでお顔がみえないお友達に気が付きます。「○○ちゃんは?」「どうしたん?」の声。「(かぜひくと)コンコンってでるよ」と自分の経験と合わせて、お友達を思う気持ちが生まれます。「かみさまに(早く元気になりますように)おねがいしよう!」ということになり、お友達を思ってのお祈りが始まるのでした。お友だちが元気になり登園すると、「かみさま(にお祈りが)聞こえてんねぇー」と素直にニッコリしています。

 ホールのアドベントクランツに、毎週1本ずつろうそくに火が灯されていきます。その姿から、「おたんじょうケーキみたい」「ドーナツみたい」と不思議そうにお話ししてくれます。自分のお誕生ケーキのろうそくからの連想ですね。たしかにクリスマスは、神様の御子イエスさまのお誕生をお祝いする日。お誕生ケーキみたいに見えるというのも納得してしまいます。
 大きなツリーも登場。ツリーを見上げながら、飾り付けも大きいクラスに交じってお手伝いしました。幼稚園で迎えるクリスマスは、なんだかワクワクする気持ちで一杯なのです。

 その楽しい気持ちでご相談した、お家の方へのプレゼントは…。お部屋の壁面に飾られた大きな赤いサンタブーツから飛び出した、どうぶつサンタさんたち。そこから『どうぶつさんたちのクリスマスは?』というお話になり、かわいい【ぶたさん】のクリスマスプレゼントとなりました。
 「まだ(お家の方には)ナイショねんよー」と人差し指でシーのポーズをしたりして、プレゼントするその日を楽しみにしているDぐみさんです。
 お歌を歌うことも大好きなDぐみさん。お歌に合わせて、すずやタンブリンを鳴らして遊んでみました。楽器を振ったり、たたくことで色んな音が聞こえて楽しくてたまりません。今は、自分の音が楽しいのです。でも、お友だちと一緒になる一瞬の楽しさがあることも感じたりしているのでした。お部屋では、子どもたちがお気に入りの♪クリスマスのうたがきこえてくるよ♪というお歌に合わせて楽器遊びを楽しんでいます。大きな声でお歌を歌い、リズムをとってお体を動かす姿がとてもかわいいですよ。クリスマス会でもステキなその姿が見られますように。

 楽しい気持ちで一杯の毎日を過ごし、優しい気持ちでクリスマスを迎えられることを願っています。 
       
(2004年12月17日 七尾幼稚園 Dぐみのお部屋から)

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