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Bぐみのお部屋から

担任 岡本 亜沙


 一〇月二日、幼稚園で大きな行事の一つ運動会が行われましたね。あいにくの空模様となってしまいましたが、お家の方のお手伝いもあって、お心に残る運動会が出来ました。

 運動会が終わってしばらく経っているのに、お始まりの時に運動会でしたダンスの曲が、おはじまりの曲として流れると、「あ〜さんまカーニバルだ〜」「アララの呪文〜」と、すっごく嬉しそうなお顔をして、みんなでダンスしているのです。一度お片づけが終わった後、再びダンスをするのに、音楽をかけるというのも何回もありました(笑)。特にBぐみさんは、Aぐみさんのやったパラバルーンや組体操に、興味とあこがれを持ったようで、お友達と組体操のポーズをとってみたり、Aぐみさんと混じって息のあった(?)パラバルーンを見せてくれていました。

そんな運動会が終わり、ミニコンサートが行われました。ハープの音にみんなとっても興味津々で、お友達の中には1曲1曲が始まるたびに、息も付くのを忘れたように聴き入っているお姿が・・・。とってもいい経験が出来たと思います。そうそうBぐみさんに「ハープやってみたい?」と聞くと、お友達の中には「やってみたい」と言うお声がありました。またあんな演奏が聞けたらいいですね。

 そんな一〇月が終わり、木々の葉っぱが赤や黄色になりお空から降ってきて、だんだん寒くなり、冬支度になってきた十一月。ヒヤシンスとクロッカスの水栽培をやってみました。初めての水栽培に、お友達とどこまでお水を入れたらいいのかお話しながら、楽しそうにしている姿がありました。また、早く根が出るように、水栽培のお家の前に来ると「ここは土の中だよ〜」と言ったり、「根っこでないかな〜」とお家の窓を開けて見ているのです。こんなにみんなが心待ちしているのだから、きっと綺麗なお花が咲いてくれるでしょうね。

 そんな中お部屋で【みの虫】を作ってみました。今回は折り紙で折るというのではなく、なんと『スクラッチ』というひっかき絵をしてみたのです。
 よく知られているスクラッチは、いろんな色のクレヨンで虹を描くように、画用紙をいっぱいに塗ってから、その上に黒のクレヨンで真っ黒に塗るというものです。しかし今回は黒のクレヨンではなく、絵の具を使いました。普通はクレヨンの上に絵の具は塗れないのですが、ある液体を入れると不思議な事に、クレヨンの上からでも塗れるのです。その液体というのは、台所洗剤。しかし子ども達には、その入れたものは何なのかナイショにし「魔法の水」と言って、入れた時と入れなかった時の違いをテレビショッピングのように実演して、見てもらったのです。子ども達は何がどうなっているのかさっぱりわからなくて、目や口を大きく開いて、先生のしたことを驚いて見ていました。その驚く姿に、先生もまたびっくりしてしまいました。しばらくの間は、それがなんなのか知りたくて、「魔法の水ってなに?」「どこにあったん?」「だれがくれたん?」と聞いていました。
 出来上がったみの虫は、一人一人違ったかわいいものが出来たと思います。そのみの虫は今、お部屋の中にぶら下がっています。
 季節はもうすぐ冬。お外にもきっと小さなみの虫達が冬を迎えようとしていることでしょう。
           
(2004年11月26日 七尾幼稚園Bぐみのお部屋から)

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