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職員室から

事務主事 釜土蘭子


  夏期特別保育は学期中とは違って、ABCDぐみさんがずっと一緒に行動します。もちろん、学期中も自由遊びの時などで一緒に過ごしてはいます。けれど「お部屋の時間」なしで一日を過ごす流れはいつもと大きく変わっているのです。
 大きい子も小さい子もお互いをより意識して過ごすようになります。自然にお世話したり、また遊び方を学んだりというふうになっていくのです。
 そんな中で夏期特別保育の間は、縦割りのグループを作って、「おとうばん」の仕事をすることになっています。AぐみさんからDぐみさんまで、いくつかのグループに分かれます。そして、そのグループごとに、その日の「おとうばん」をすることになっています。

 朝集まって「おはようカード」にシールをはる時間に、『今日のおとうばんさん』がご紹介されます。お当番さんには『お当番マーク』(ゴムがついていて、手首につけるようになっています)が、渡されます。お当番の日が記入されていて、帰りにはお家に持って帰っていいことになっています。

 『おとうばん』のお仕事は主にお弁当の準備と片づけです。お台所から、お茶や台ぶきん、幼稚園のお弁当を運んでいき、終わったらそれをまた運んでくるのです。

 『おとうばんマーク』を手につけて、とっても張り切ってくれる子供達。特に小さなCぐみさんやDぐみさんはものすごく張り切って「今日はおとうばん!」とお昼前にお台所にやってきます。
 正直に言いますと、小さなお友達に「お当番」のお仕事をしてもらうのは面倒くさい事です。何しろとっても張り切っていますから、自分の力以上の物を持とうとします。「二人で力を合わせて持っていってね」とお話ししても「ボク、一人でもつ!」とがんばったりします。「ゆっくりいくんだよ」とお話ししても、駆けだしていって、途中で転んで落としてしまったりします。教師が全部運ぶ方が早いのです。
 でも、目をきらきらさせて、台ふきん一枚を運んでいる姿を見ると、本当にかわいいもの。「人の為に働くのが嬉しい」「お仕事するのは楽しい」。子供達は純粋な気持ちを持っています。子供達にはその気持ちを忘れずにいてほしいなと思います。
 お家でも子供達に小さなお手伝いの場を与えてあげて下さいね。蘭子先生からのお願いです。
            

(2004年9月27日 七尾幼稚園 職員室から)


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