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Dぐみのお部屋から

担任 堂脇真規子



  ♪リーンリーン♪コロコロリーン♪耳を澄ませば秋の声が聞こえてきます。朝、登園した子どもたちを玄関で迎えてくれるスズムシさんの声が、不思議そうなDぐみさん。いくつもある飼育ケースを『どこから聞こえるのかな?』とのぞいてみたりしていましたね。
 夏の日には♪ミーンミーン♪ジージー♪『どこにいるのー?』と姿の見えないセミの声に耳を傾けてみたり・・・。
 玄関にはカブト虫の住むお家があり、やっぱりそこにもDぐみさんの姿がありました。カブト虫の食べるえさに惹かれてやって来るアリにも興味津々。不思議な生き物との出会いに興味はつきません。
 今まさに季節の流れの中で、自然との出会いの日々。去年は気づかずに過ごした沢山の不思議に、知らず知らずのうち目を耳を向けそれぞれの心で感じています。

 今年の秋の遠足は、のとじま水族館でしたね。ここでは沢山の海の生き物と出会いました。
 「ニモいたよ」「イルカさんジャンプしとった」「カメこんな大きかった!」と自分の発見をお話ししてくれましたね。
 ふれあい水槽では本物のニモに触ってみたくて何度も何度もチャレンジ、本当のニモは速くてに触るのはなかなかむずかしかったね。
 大好きなお母さんと、そしてお友だちと一緒に行った水族館。ただ見るだけというよりそれぞれの好奇心を満たすために行動するDぐみさんでした。

 暑かった今年の夏。水の感触が気持ちよくて、トイレの後の手洗いやお昼のお弁当後の歯みがきタイムがいつしか水遊びに替わっていたことも・・・。それではと、園庭では水着に着替えて思いきりの水遊びも楽しみました。ところが、Dぐみさんの一番のお気に入りの遊びは水着姿でのシャボン玉遊びだったり、おもちゃの金魚すくいごっこだったのでした。Dぐみさんにとっては園庭の土が水をすって泥になり、その上を裸足で歩くだけでもドキドキの大冒険だったのです。裸足で遊んだ夏の庭でした。

 そのお庭では今、うんどうかいごっこが始まっています。「よーい、ドン!」の合図でお友だちと一緒に走るのが楽しくてたまらない様子。
 まず一人ずつお名前を呼びます。「はーい!」と大きなお返事と共に元気に立って「よーい」ではポーズ。勢い余って走り出しそうになることもありましたが、一人ひとり違うオリジナルポーズに笑みがこぼれます。勢い余って走り出しそうになることもありましたが、「ドン!」の合図で走ることもわかってきました。みんな同じタイミングで走る時とは、知らず知らずの内にお友だちとお心が合った時。「もう一回する!」と何度も楽しむ内にそんな時も持てたらいいな・・・と思います。距離は短くてもゴールに向かう笑顔はキラキラのDぐみさんです。
 Cぐみさんとは♪アララの呪文♪(ちびまるこちゃんより)のダンスを一緒に踊ります。「この歌しっとる!」「まるこちゃん!」と張り切っています。『じゅもん』ということで何を持って踊ろうか?とご相談。『じゅもん』→『まほう』ということで、CぐみさんDぐみさんにお似合いのかわいい『魔法の杖』となりました。いつもの遊びでもよく登場する魔法の杖を手に踊りますが、どんな魔法をかけてくれることでしょうか!?
 大玉ころがしも玉入れもお友だちやお家の方と一緒に。当日は、勿論お家の方にピッタリの姿もあるかと思いますが、色々なお気持ちを受け止めて楽しい時間を共有したいと思います。一緒にする楽しさを感じるうんどうかいごっこ。日々のうんどうかいごっこを楽しく過ごす課程を大切にしていきたいと思っています。秋の虫さんの声が響く大好きなこのお庭で・・・。   
(2004年9月27日 七尾幼稚園 Dぐみのお部屋から)

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