直線上に配置

職員室から

事務主事 釜土蘭子


  幼稚園という場所は、「昨日できなかった事が今日できるようになった喜び」に満ちています。
 特に新年度を迎えた4月5月はその喜びに満ちています。この現場に立ち会って、喜びを共に出来ることは幼稚園の教師にとっても、喜びであり誇りであります。

 「今日は泣かないでお母さんにバイバイがいえた」
 「今日は一人でズックをはきかえることができた」
 「今日は一人でおしっこができた」
 「今日は一人で滑り台を上って降りることができた」

 そんな一つ一つが大きな大きな喜びになります。

 「片足でたてるようになった」
 「フラフープが回せるようになった」
 「一人でハートの形が切れた」

 できるようになると、子供達は自慢げに「せんせー、みてー」と叫びます。

 そこで「すごいねえ!やったねえ!」と拍手喝采してあげるのが、幼稚園にいる教師達の大きな役目です。

 実習生のお姉ちゃん先生がきっかけになって、「鉄棒」に挑戦するAぐみさんBぐみさんがいます。
 前周りができたら、大騒ぎ!全員の先生に見せるまで「せんせー、見て!」が続きます。

 小学校、中学校、高校と進むとこの単純な素朴な喜びはどんどん複雑になってしまうのでしょう。この喜びは簡単に味わえなくなってしまうのだと思います。子供達の気持ちは変わらないのかもしれないのですが、周りの大人が「だから何?」「もっと・・までしてよ」という目で見てしまうのかもしれませんが・・・。 

 そんなかわいい子供達に対して、四〇才を過ぎた蘭子先生は、「去年できた事が今年できない悔しさ・・・」に生きております。「このプランター、去年は一人でもてたのになぁ」と思うのに、今年はもう辛い。去年と同じにできる!とがんばろうと思っても、体力がついていかないのを痛感する毎日であります。
 でもそれではいけない!子供達のがんばりに負けていてはいけない!
 というわけで、蘭子先生も一念発起!
 今年度から園だよりカラー版に挑戦です。
まだいろいろうまくいかないこともあるのですが・・・。いかがでしょうか?
(2004年5月21日 七尾幼稚園 職員室から)

今月のトップページへ