31歳 女 既婚 平成9年1月19日に第1子を帝王切開で出産しました相談内容は,抗核抗体陽性で,SLE疑いといわれたのですが,次回の妊娠のリスクについて,ご助言いただけたら・・と言うことです。具体的には,文末に書かせていただきました。
手術後原因検索で,行った検査のうち,ひっかっかったのは,抗核抗体のみでした 。子供には,問題がなかったため,おそらく原因は,これでは,ということでした 近くの内科で詳しい検査を受けましたが,現時点では,抗核抗体は陽性だが,その他の炎症反応や,他抗体反応や臓器障害も全くなく,自覚症状もないため,病気ではないとのことです。ただ,将来自己免疫疾患(一番疑わしいのはSLE)を発病する可能性は高く,その誘因は,細菌やビールスの感染であったり,加齢であったり,寒冷刺激であったり,する。一年に一回の定期検査と,風邪や,自覚症状があったときの検査は,確実にするようにと言われました。
出産については,先生もよく分からないようでした。
産婦人科は,現在通院していないため,もとの主治医にも聞けません。
(なり得るのであれば,危険度は高いのか否か)
ご質問に沿って回答いたします。
抗核抗体を含めて、妊娠前にまったく正常な方が妊娠を契機のSLEを発症すると言うことであるならば誘因となることはないと断言できます。しかしながら、抗核抗体陽性である場合、SLEが妊娠を契機に、発症する可能性は高い確率で存在すると思われます。ただ、出産後にはほとんどのケースで再びもとに戻るケースであります。
SLEは血管の変化を起こします。したがって、胎盤機能不全を起こし、早産や、極小未熟児の出産を引き起こします。これは、妊娠中に十分SLEを管理しているかどうかによってその確立が変わってくるわけで、妊娠中のSLEの管理次第と言うことになります。
たとえ現在SLEと診断されていても、妊娠不許可にはなりません。出産はお子様をほしいかどうかというご両親の気持ちと言うことになります。ただ、可能であれば、膠原病の専門医(内科)と産婦人科の両者が連携を取って管理することできる病院でのフォローが必要であると思われます。
ありがとうございました。先日,極小未熟児の親子教室で,ある大学の小児科医師と会う機会があり,お教えいただいた点につき相談し,同大には,膠原病の専門の内科もあり,産婦人科と連携しているとのことでした。