肛門出血と子宮がん

肛門出血と子宮がん


Q 今日相談したいのは地方に住んでいる50代の女性なのですが、何日か前にお尻からの出血がすごくあったそうなのです。具合が悪いらしいのですが、絶対に病院に行こうとしないのです。一人で住んでいるせいか病院に行くのが恐いのではないかとおもいます。
遠方に住んでいる私たちはすごく心配しています。実はこのことも本人から聞いたのではなく、本人の近所の人から聞いたぐらいで本人は心配かけないようにと隠しているのです。3年ぐらい前に何かで病院にいったとき子宮癌であるようなこともいわれたそうなのですが、それでもいくら言っても病院にいきません。
今度ばかりは無理矢理でも連れて行こうと思っています。そこで、こちらも病院に連れて行く前にどんな病気の可能性があるのかを心構えとしてしっておいたほうがいいと思いメールを出させていただきました。
どうぞ、ご相談にのってください。
A 「何日か前にお尻からの出血がすごくあったそうなのです。」という事からすると、一般的には大腸、直腸からの出血と思われます。それより上部(胃や十二指腸)の出血の場合、吐血として表れるか、肛門から出血したとしてもコールタールのような便となります。となりますと、痔、大腸や直腸の潰瘍(頻度的には良性潰瘍は稀であり、癌)、さらに高齢の方の場合は大腸の血管性変化(虚血性大腸炎)が最も考えられます。これらの鑑別は病院での検査以外に不可能かと思います。

また、一つ気になるのは3年前の子宮がんという件です。もし、子宮がんに対して治療がなされていない場合、大腸原発の疾患ではなく、子宮がんが大腸に浸潤し、大腸の壁を破って大きくなり出血したという事も強く考えられます。

いづれにしても、もう猶予はないと思います。病院が恐いと逃げていたのではとり返しのつかない事になります。一人暮らしという事で他の方々に迷惑をかけたくないというご本人の気持ちがあるのだと思いますが、このような時こそ周りの方々の暖かい思いやりが必要な時ではないでしょうか。


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