痛風

痛風について


Q37歳の男性です。
痛風についてお伺いしたいことがあります。一昨年、受けた健康診断で、尿酸値が、痛風一歩手前であるほど高いという指摘を受けました。が、特に対処せずにいたら、昨日から、右足の親指の付け根に捻挫をしたときのような痛みを感じはじめ、その痛みは徐々に増してきています。「家庭の医学」で、調べたところ、どうやら、症状的に見ても、これが痛風であることは間違いないと思いますが、気になるのは、痛みのピークというのが、かならずやってくるというくだりです。あの、風が吹いただけで激痛がはしるというのは、100パーセントだれにでも現れる症状なのでしょうか? また、そのときの痛みを少しでも軽減する方法があるのなら教えていただけないでしょうか?
A 尿酸値と痛風の発生は必ずしも一致しません。約7割の方々は尿酸値が高くとも痛風を発症しないですし、尿酸値が低くとも痛風を発症する人もいらっしゃいます。
あなたの症状からしますと、やはり痛風の症状に間違いないようです。しかし、痛みの感じ方は人それぞれの主観であり、おっしゃるような「風が吹いただけで激痛がはしる」ことは100%ではないと思われます。
尿酸はヒトにおいて核酸(蛋白質)代謝の最終産物であって、大部分は腎臓から排泄され、一部は腸管内に排泄され、腸内細菌によって分解されます。尿酸は水に溶けにくく、pH7.4の血液中では溶解度は7mg/dlまで、pH7.0の尿中では200mg/dlまでで、これらの限度を超えると尿酸は針状に結晶して組織に沈着するようになります。これが足の指の根元に沈着すると針に触って痛風に典型的な痛みとなります。
また、上記のごとくの成因から、尿酸生成の亢進(蛋白質のとりすぎ、核酸合成酵素の異常、核酸分解の亢進:細胞が壊れる血液疾患など)、腎臓の病気による排泄の低下などが考えられます。したがって、蛋白質のとりすぎ以外の病気が隠されていないか確認する必要があると思われます。
治療は尿酸値を下げることですが、痛みが強ければ、消炎鎮痛剤も併用いたします。上記の溶解度以下の数値に尿酸値を下げ、析出した結晶を再び血液中に戻してやる必要があります。もし、腎臓などの異常がない場合、食べ過ぎ、肥満、アルコール過多が考えられますので、生活面の改善が必要ですし、また尿酸の排泄を増加させるお薬の服用が必要です。以上のように痛みを軽減させる方法は元の原因をつかみ、改善することに尽きると思われます。

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