安楽死について

安楽死について


Q 前略、私は、大学で「安楽死」について学んでいます。ぜひ、現場の声をお聞かせ下さい。
A 先日NHK衛星放送で、アメリカにおける、死後の「冷凍保存ビジネス」の番組が放映されました。未来の医学の進歩に「復活」を賭けるというものでした。現実問題として、自然死した細胞が復活するかどうかは疑問ですが、人間の「生」への執念のようなものを感じました。

このような人間に対して一方で「安楽死」の問題が存在するのです。「安楽死」は本人および肉親、医療者の現実からの逃避である様に思います。現実問題として、末期医療の現場では、たとえ死期を早めるとしても、疼痛やその他の苦しみに対して麻薬で管理する方法も存在します。「人間の尊厳」を保ちながら、苦しみを除去する方法もあります。「生」あってこそ、失望とともに新たな感動や哲学が生まれてくることもあります。

安易な「安楽死」には、反対です。

院長 神野正博


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