そこで、今回の目玉商品である高速ラセンCTと対向型ガンマカメラについて簡単にご紹介したいと思います。昨年はレントゲン博士がX線を発見して100年目という記念すべき年でしたが、画像診断のうえでX線発見に次ぐ画期的な出来事は、1971年、ハンスフィールドらによるX線CTの発明です。数年後には医療現場に登場し、瞬く間に普及しました。従来型のCTは1枚の断面を画像化するのに10秒以上かかります。つまり、胸部や腹部のように呼吸で動く臓器の検査では、1回の息止めで1枚の写真を撮り、ベットを少し移動してまた2回目の写真を撮ることが普通の方法でした。しかし、今回導入されたCTはX線管のケーブルが無くなり、X線管が同一方向に連続して高速で回転出来るようになりました。このCTでベットを連続的に移動させると、人体の周りをあたかもラセンを描くような軌道でスキャンデータを収集することが出来るので、1回の息止めで20〜30枚の撮影が可能となりました。これが高速ラセンCT(ヘリカルCT、スパイラルCT)と呼ばれるものです。高速ラセンCTの大きな特徴は短時間で広範囲を撮影出来ることと、しかもその画像情報が連続しているということです。これによって呼吸のずれによる小さな病変の見落としが無くなり、きわめて鮮明な三次元画像表示も行うことが可能になりました。
次ぎに対向型ガンマカメラですが、この装置は静脈から注射されたRI(放射性物質)が体内でどの様に分布しているか、また時間的変化を調べて診断するものです。もちろん体内に注射するRIは、すぐに消滅して人体に害の少ないものが使われます。
今回当院に導入されたガンマカメラは3代目の装置で、2検出器フルデジタル型の本体と超高速処理のコンピューターがセットされたシステムとなりました。これによってより鮮明で質の高い画像データが得られ、的確な診断に結びつくとともに、検査時間の短縮によって、患者様方に長く静止していただくことの苦痛から少しでも解放されることが期待されます。
(写真は新ガンマカメラによる脳血流画像)