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(last update: 1998.11.9)


第4次医療法改正への検討項目
日本医師会による高齢者保険制度案
医者にかかる10箇条
特別医療法人制度について
98年度国民医療費予測
厚生省の診療報酬体系改革案
公的介護保険制度について
厚生省試算の98年度医療費抑制策(1998.1.17発表)
医療保険制度抜本改革の厚生省案要旨(1997.8.7発表)
厚生省の医療保険制度抜本改革案骨子
厚生省がレセプト開示を通知
医療保険改革関連法案(健康保険法、国民健康保険法、老人保健法など六法)の要旨
医療保険・年金制度改革の前倒しについて
高額療養費の限度額見直し検討
健康保険の医療費補助削減
医療保険制度改革協議会合意事項
行革委小委が規制緩和報告
破局のシナリオ
医療保険改革メニュー
病原性大腸菌O157について
1996年版厚生白書について
介護保険制度厚生省試案のポイント
田鶴浜町老人デイサービスセンター、在宅介護支援センター「もみの木苑」落成
公的介護保険:最終報告提出
広告規制について
当院の新しい取り組み
携帯電話について

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  1. 第4次医療法改正への検討項目

    厚生省・医療審議会は第4次医療法改正に向けての検討項目を提示。

    1. 病床および入院医療の適正化
      1. 病床区分のあり方
      2. 人員基準、構造設備基準
      3. 医療計画における必要病床算定式
      4. 入院医療の質の確保

    2. 医療における情報提供の推進
      1. カルテ等の診療情報提供の在り方
      2. 医療法における広告規制の在り方

    3. 医療機関の機能分担と連携
      1. 病院・診療所の連携
      2. 公私医療機関の機能分担

    4. 医師・歯科医師の資質の向上
      1. 卒後臨床研修の必須化(医療関係者審議会において検討)

    5. その他
      1. 医療機関の経営主体の在り方(医療経営と患者サービス向上に関する小委員会で検討)

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  2. 日本医師会による高齢者保険制度案

     日本医師会(坪井栄孝会長)は8月26日、高齢者を対象とする医療保険制度の見直しにあたって(1)高齢者の患者負担をかかった医療費の一割とする(2)公費負担分を現在の3割から5割に引き上げる―との独自の改革案をまとめ、同日開かれた医療保険福祉審議会(厚相の諮問機関)に提出した。
     厚生省は、医療保険制度の抜本改革を2000年度から実施する方向で、来年中の国会への法案提出を目指して同審議会での議論を進めているが、昨年まで高齢者の定率負担に反対していた医師会が「一割負担」を打ち出したことで、一割負担導入の可能性が強まりそうだ。
     現在の高齢者(原則70歳以上)の実質的な患者自己負担割合は8.4%程度で、患者負担は若干の引き上げになるとみられる。
     昨年9月の健康保険法改正で、高齢者の自己負担は、外来は受診一回500円(月4回計2000円が限度)と、一日分30〜100円の薬剤費負担が加わるようになった。医療機関窓口での計算も煩雑なため、改革案には事務作業を簡素化する狙いもある。 
     また医師会案では、高齢者医療費を健康保険組合などからの拠出金で賄っている現行方式を改め、高齢者だけを被保険者とする医療保険制度を創設。足りない財源を補うため、現役世代からも上乗せの保険料を徴収することを盛り込んでいる。

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  3. 医者にかかる10箇条

    10箇条厚生省からの委託で(財)日本公衆衛生協会の「患者から医師への質問内容・方法に関する研究班」(主任研究者=岩崎榮・日本医科大学常任理事)が検討、作成を進めていたもので、医療の受け方に関する公式なマニュアル作成は初めてとのこと。

    【医者にかかる10箇条〜あなたが"いのちの主人公・からだの責任者"〜】

    1. 伝えたいことはメモして
    2. 対話の始まりはあいさつから
    3. よりよい関係づくりはあなたにも責任が
    4. 自覚症状と病歴はあなたの伝える大切な情報
    5. これからの見通しを聞きましょう
    6. その後の変化も伝える努力を
    7. 大切なことはメモを取って確認
    8. 納得できない時は何度でも質問を
    9. 治療効果を上げるためにお互いに理解が必要
    10. よく相談して治療方法を決めましょう

    問い合わせは
    厚生省健康政策局総務課 電話03-3595-2189
    COML(ささえあい医療人権センター) 電話 06-314-1652
    です。COMLでは郵送料のみの負担で送付していただけるそうです。

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  4. 特別医療法人制度について

    平成10年4月1日の第三次医療法改正にて、「特別医療法人制度」新設

    特別医療法人が営める収益事業

    特定医療法人との違い

    特定医療法人は大蔵大臣の認める課税特別措置による名称で、差額病床規制、医師給与の上限規制を除いて、同じ要件。

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  5. 98年度国民医療費予測

    98年医療費予測 厚生省は、毎年膨張を続けてきた国民医療費が1998年度は前年度比1.1%(約3000億円)減の28兆8000億円にとどまるとの推計をまとめ、5月22日に開催された医療保険福祉審議会に報告した。昨年9月に導入した薬剤費負担や老人医療の負担増などの結果、患者1人当たりの通院回数が減少したことなどが大きな原因。毎年ほぼ1兆円のペースで伸びていた国民医療費が、前年度より減るのは、61年度に国民皆保険制度が始まって以来初めてとなった。

     ただ、国民医療費のうち70歳以上が対象となる老人医療費は2.0%増の10兆4000億円と過去最高を更新する見込み。

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  6. 介護保険制度について

    介護保険法案:平成9年12月9日可決
    実施:2000年度(平成12年度)

    制度創設のねらい

    1. 老後の最大の不安要因である介護を社会全体で支えるしくみを創設
    2. 社会保険方式により給付と負担の関係を明確にし、国民の理解を得られやすい仕組みを創設
    3. 現在の縦割り制度を再編成し、利用者の選択により、多様な主体から保健医療サービス・福祉サービスを総合的に受けられる仕組みを創設
    4. 介護を医療保険から切り離し、社会的入院解消の条件整備を図るなど社会保障改革の第一歩となる制度を創設

    背景

    1. 要介護者数の急増
      現状:要介護者100万人(施設介護50万人、在宅介護50万人)
    2. 要介護期間の延長
      現状:寝たきりの50%は3年以上
    3. 介護者の高齢化
      現状:50%は60歳以上、寝たきりの介護者の90%は女性

    被保険者、受給権者、保険料

    第一号被保険者第二号被保険者
    対象者65歳以上の者40歳以上65歳未満の医療保険加入者
    受給権者要介護者(寝たきり・痴呆)
    要支援者(虚弱)
    左のうち、初老期痴呆、脳血管障害等の
    老化に起因する疾病によるもの
    保険料2500円(年金天引き)健保:標準報酬*介護保険料率(事業者負担あり)
    約1300〜1700円
    所得割り、均等割り等に按分(国庫負担あり)
    約1200円

    申請の流れ:サービスを受けるには?

    介護申請

    介護保険利用料金

    介護料金
    *介護度認定により、料金は変わってくる

    介護保険が適応されるサービス

    介護サービス
    *介護度認定で、「要支援」の場合は施設サービスを受けることができない

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  7. 厚生省試算の98年度医療費抑制策

    平成10年1月17日発表

    3230億円削減

    試算根拠:薬価引き下げ9.7%、不正請求監視強化、高齢者医療費の適正化、診療報酬引き上げ1.5%
    政管健保健保組合共済・船員保険国保医療保険全体
    薬価引き下げ-2,660-1,620-520-1,170-5,970
    診療報酬引き上げ7907102304502,180
    国庫負担の見直し520480160-590570
    合計-1,360-430-130-1,310-3,230
    単位:億円

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  8. 厚生省の診療報酬体系改革案

    平成9年11月12日;医療保険福祉審議会(厚相の諮問機関)にて提示

    実施時期:2000年を目標

    診療報酬改革のポイント

    1. 入院の治療費
      • 糖尿病などの慢性病は1日定額払い
      • 胃炎などの急性病は出来高払い。容態安定後は1日定額払い(一部、病気ごとに定額を設定する)

    2. 外来の治療費
      • 出来高払いが原則。ただし、慢性病の一部は定額払いを適用する。

    3. “粗診粗療”チェックに中立機関新設
    4. 医師の技術や経験に応じた診療報酬体系の創設。患者からの保健外費用徴収も解禁

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  9. 医療保険制度抜本改革の厚生省案要旨(1997.8.7発表)

    1. 質の高い医療の効率的な提供
      • 診療報酬体系
      •  医師、歯科医師などの診療科の特性と技術の難易度を踏まえた評価体系とする。急性疾患は(診療報酬点数を加算する)出来高払い、慢性疾患は(あらかじめ治療費を定める)定額払いが原則。急性疾患の入院は当初は出来高払い、一定期間経過後は一日定額払い。医療内容が定型的な疾患は入院当初から疾患ごとの定額払い。慢性疾患の入院は一日定額払い、外来は高血圧、糖尿病など定型的な慢性疾患は定額払いとする。1999年度から逐次実施。  

      • 薬価基準制度 
      •  薬価基準制度は廃止。医薬品の市場競争を促し、安価な薬剤の使用を促進するため、治療効果が類似した医薬品のグループごとに市場実勢価格を基本に医療保険から償還する基準額(参照価格制度)を定める。基準額を上回る額は患者負担。患者に負担を求める場合、医師は患者に説明し明細書を発行する。99年度から実施。  

      • 医療提供体制 
      •  大病院は入院医療に重点を置き、外来ではそれ以外の医療機関の外来の給付率と差を設ける。かかりつけ医を支援するため、地域医療支援病院を制度化し機能を拡充。長期入院の是正と過剰病床を削減。医学部、歯学部の入学定員の削減目標を設定。医師の卒後臨床研修を必修化し、医師免許制度、国家試験を見直す。医療機関からの情報提供を推進、カルテの情報を患者に提供する。
            

    2. 給付と負担の公平 
      • 医療保険の制度体系 
      •  (第1案)高齢者を含むすべての国民が加入し都道府県を単位とする新たな地域医療保険制度を創設。保険運営主体は市町村、都道府県―の両案。負担は
        (1)3割程度の定率負担、大病院の外来は5割程度
        (2)一定額までは自己負担とし、上回る部分は定率の一部負担―とする案がある。高齢者は1-2割程度の定率負担とし、一定以上の所得があれば一般加入者と同一負担。 

         (第2案)現行制度と同様、被用者保険と国民健康保険の二本立て。負担は第1案と同じ。被用者は総報酬を基礎として保険料を徴収。被用者保険間で調整を行い、政府管掌健康保険の国庫補助は廃止。高齢者は別建ての制度とする。

      • 高齢者医療制度(前記の第2案の場合)
      •  高齢者が負担する保険料は全額高齢者医療費に充てる。(1)独立の保険制度(2)高齢者は国保または被用者保険に加入するが、保険料は若年者と区分―の両案がある。対象は70歳以上および65歳以上の寝たきりの者。負担は第1案と同じ。年金受給額を基礎として徴収するなど、全高齢者から保険料を徴収。
            

    3. 医療費の適正化の推進
    4.  面接審査の導入による超高額医療費の適正化、被保険者証のICカード化など情報化の推進
     

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  10. 厚生省の医療保険制度抜本改革案骨子

    1. 薬価基準制度廃止
    2. 保険から支払われる薬代に上限価格を設定する新制度へ移行

    3. 診療報酬体系見直し
    4. 高血圧症など慢性医療に「定額払い制」を導入し医療費抑制

    5. 老人保険制度改革
    6. 柱は高齢者の別建て保険制度創設。連合などの対案も併記の方向

    7. 保険運営主体の見直し
    8. 弱小健保など小規模保険者の再編など複数選択肢を明示

    9. 医療供給体制の効率化
    10. 過剰ベッドや医学部定員の縮減方針などを明記

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  11. 厚生省がレセプト開示を通知

     厚生省は6月25日、病気の治療内容などを記載した診療報酬明細書(レセプト)について、患者本人が請求しても開示しないよう指導してきた従来の方針を改め、本人や代理人の請求があれば開示するよう、健康保険の各保険者に通知した。
     通知によると、開示請求できるのは、患者本人と弁護士などの代理人。遺族からの請求も「社会通念に照らして適当」なら開示を認める。また、がんなど病名を本人に告知していない場合もあるため、保険者に、本人が病名を知っても診療に支障が出ないことを医療機関に確認するよう求めた。

     レセプトは、医療機関から健康保険組合など保険者に提出される医療費の請求書。開示の是非について同省は、記載内容から病名が分かることなどを理由に、「本人であっても閲覧させることはできない」などとした見解を提示、保険者はこれを根拠に患者からの開示請求を拒んできた。

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  12. 医療保険改革関連法案(健康保険法、国民健康保険法、老人保健法など六法)の要旨(6月16日最終決定)

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  13. 医療保険・年金制度改革の前倒しについて

     政府・与党の財政構造改革会議企画委員会は4月23日、高齢化の進展に伴う社会保障給付の大幅増を抑えるための診療報酬体系や薬価基準制度など医療保険制度の抜本的な改革案について、年内に政府・与党で取りまとめ、1998−2000年度に前倒し実施を目指すことで一致した。年金制度は1999年の財政再計算時の見直しを待たずに検討に着手、給付水準を抑えるため、賃金スライド制の廃止や高額所得者への給付制限などの方向を打ち出すべきだとの意見が大勢を占めた。

    ――などの方向で調整する。薬価基準制度については企画委では公定価格の廃止を求める意見も出た。

    ――について、基礎年金の国庫負担率を現行のまま三分の一に据え置くことを前提に検討に着手することになった。

    (参考)今後議論される薬価制度

    参照価格制度

    (概要)
    医療機関等に保険償還する価格の上限を設定(成分別ないし薬効群別)し、その上限額を超える部分は全額自己負担とする。
    (基本的な考え方)
    • 給付の重点化
    • 我が国の食事療養費制度等における患者自己負担制度と類似
    (導入されている国)
    ドイツ(1989年)、スウェーデン(1993年)、オランダ(1991年)
    (問題点)
    本制度により、医療機関は参照価格よりも安価な後発品(ジェネリック品)を導入。これにより先発品メーカーの研究開発費の減少が懸念される。しかし、現状においてのメーカーの巨利、新薬開発状況を見ると説得性に乏しい。

    償還制度

    (概要)
    薬剤費については、患者が一旦医療機関等に全額を支払い、保険者が患者の請求に応じて償還する。
    (基本的な考え方)
    • 患者のコスト意識の喚起
    • 医療における物と技術の完全な分離
    (導入されている国)
    フランス
    (問題点)
    手続きの繁雑性。フランスの例では保険者の段階で、薬剤毎に償還率のパーセンテージが異なる。

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  14. 高額療養費の限度額見直し検討

     医療保険の抜本的な改革の方向を検討している与党医療保険制度改革協議会(自民・丹羽雄哉座長)は2月13日、検討項目として、新たに「高額療養費制度」の限度額の見直しも加えることを決めた。

     同制度は、医療費がいくらかかっても、一つの医療機関あたり月63,600円を限度に、それを上回る自己負担分は保険から支払われるという制度。健康保険組合連合会の1995年度の調査では、月500万円以上の医療費がかかったケースが年間1,600件近くに達している。
     この限度額について、医療保険審議会(厚相の諮問機関)が昨秋にまとめた建議書では、▼被保険者(患者)の所得や医療費の上昇を踏まえた水準の見直し▼限度額のきめ細かい設定――などが指摘されていた。

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  15. 健康保険の医療費補助削減

    厚生省は97年度から、健康保険組合が加入者に対して実施している医療費の補助を大幅に減らす方針を固めた。

    現行では、加入者負担が月額3,000円を超えた場合は厚生省の「健康保険組合事業運営基準」に基づいて、各健保組合は超過分を加入者に払い戻す補助制度が実施できた。各組合ごとに、補助を実施する加入者負担の最低額を独自に月3,000円から10,000円に設定していた。
    しかし、医療保険財政の悪化に伴い、厚生省は97年度から加入者負担を最低でも月額20,000円に引き上げるように通知する。

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  16. 医療保険改革で3党が合意

     医療保険制度改革をめぐる自民、社民、さきがけ3党の「医療保険制度改革協議会」は12月19日午後、「来年3月までに抜本的改革案を協議する」などの合意事項を付けて、先に試案として提示された1997年度からの改革案を了承し、決着した。

      合意した改革案
    1. 老人医療費は外来で現行1カ月当たり定額1020円の自己負担が1回500円の定額制(入院は1日1000円)となる
    2. 健康保険組合などサラリーマンが加入する被用者保険本人の負担を1割から2割にアップする
    3. 薬剤費は外来で処方される薬剤1種類につき1日15円を別途負担
    4. 政府管掌健康保険の保険料を現行の8.2%から8.6%に引き上げ
       

     これらの改革案を実施すると、高齢者1人当たりの月額の医療費自己負担額は、外来のみの場合で(薬剤費を含む)平均2880円になる試算だ。 

    医療費削減や医療保険財政安定の方策としては、薬価基準の根本的見直し、政府管掌健康保険の国庫負担繰り延べ分(金利込み9600億円)の速やかな支給などを要請。国庫負担繰り延べ分に対して同日夜の三塚博蔵相、小泉純一郎厚相の折衝の結果、今年度の補正予算から約1500億円の返済を受けることになった。

    *低所得者は入院1日500円

     与党3党の「医療保険制度改革協議会」は12月20日の会合で、19日に合意した医療保険改革案の「老人医療費自己負担は入院で1日当たり定額1000円」について、低所得の場合は半額の1日当たり500円とすることを決めた。
     ただし現行制度では、低所得の高齢者は入院期間が2カ月を超えると自己負担がゼロになる規定だが、今回の改正では長期入院を抑制する観点から自己負担の打ち切り制度をなくす。

    *高齢者外来患者の自己負担、月5回以上は無料

     与党3党は12月21日の医療保険制度改革協議会で、70歳以上の外来患者の自己負担については月4回(診療1回500円)を上限とし、超えた分は無料にすることを決めた。慢性疾患やリハビリなどで通院回数が多くなる高齢者に配慮した。与党案では通常の医療費とは別に薬剤費負担として1日1種類当たり15円を上乗せすることになっているが、この上乗せ分には上限が設定されず、5回目以降も負担が求められる。
     厚生省によると、今回の上限設定により国庫負担が通年で310億円程度増加するという。

     改革案は財政対策の色彩が濃く、関係法案の国会審議の難航は必至。政府が予定しているように97年5月1日から原案通り実施できるかどうか流動的だ。

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  17. 行革委小委が規制緩和報告

    政府の行革委員会規制緩和小委員会は12月5日午後、13分野51項目の規制緩和に関する報告書をまとめ、行革委に提出した。
     厚生省汚職事件を念頭に、医療・福祉分野での規制や補助金をめぐる行政と業者の関係を「極めて不透明だ」と断じ、薬価決定過程の透明化、薬価基準制度見直しの必要性を明記した。

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  18. 破局のシナリオ

    首相の諮問機関である経済審議会・構造改革推進部会(小林陽太郎部会長)の財政・社会保障問題作業部会による2025年までの国民負担率や財政収支の推移の試算(1996.10.22発表)

    (参考)先進国の国民負担率(93年の国民所得比)

    スウェーデン69.6%
    フランス57.5%
    イギリス42.7%

    国民負担率上昇については「支出面だけをとらえて危機をあおっており、社会保障の給付面も考慮すべき」。たとえ負担が高くなっても、医療や老後で国民が安心できる保障の見返りがあるならば、「高負担・高福祉」が国としての一つの選択肢か。 総選挙の公約である行政改革はどうなったか??

    (参考)日本医師会(坪井栄孝会長)による医療保険制度改革案(1996.10.22発表)

    来年4月に引き上げられる消費税の税率2%のうち1%を同制度の費用に充てれば、厚生省などが検討している患者負担の引き上げは避けられる、として国庫負担の追加を求める。
     改革案では、消費税の繰り入れのほか、老人医療費をまかなうため、健康保険組合や国民健康保険などが老人保健制度に出している拠出金の廃止を主張。公費の負担増を前提としたうえで、老人医療を医療保険制度から切り離して介護保険制度と一本化すべきだとしている。

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  19. 医療保険改革メニュー

    医療保険審議会(厚生大臣の諮問機関、塩野谷祐一会長)は7月25日の小委員会で、来年度に予定される医療保険改革に向けて、38項目にわたる改革メニューをまとめた。医療保険財政の厳しさを反映して、患者負担の強化策が多く盛り込まれている。同審議会は11月に最終報告をまとめ、厚生省はこれを受けて来年の通常国会に健康保険法などの改正案を提出する方針。

      改革メニューの骨子

      • 医療保険制度の役割の見直し

    1. 軽い風邪などの軽医療で医師にかかった場合は医療費を全額自己負担にするか、自己負担額を引き上げる
    2. 入院の際の室料や食事を自己負担にする
    3. 高齢者の長期入院患者に対する自己負担引き上げ
    4. 医師数の見直し。保険医定年制、保険医定数制。
    5. 病床数の見直し。本来なら介護施設に入るべき高齢者が医療機関に長期入院する「社会的入院」の解消を図る     
    6. 末期医療の際の濃厚医療の在り方の見直し

      • 患者負担、保険料負担の見直し

    7. 老人医療費の自己負担額を現行の定額制(外来は月額1020円)から1〜2割の定率制とする
    8. 健康保険の患者負担を現行の1割から2割に引き上げる
    9. 薬剤費の患者負担を現行の1〜3割から3または5割に引き上げる
    10. 医薬品の種類に応じて保険からの給付率に格差を設定
    11. 包括化・定額性の推進。保険で支払う額に上限を設ける
    12. 保険による診療と患者の自由な負担で受ける「自由診療」との混合を禁止している現行規定の緩和
    13. 保険者と保険医療機関との直接契約制。

    患者負担引き上げに伴う財政効果試算(7月31日発表)

    平成9年平成13年
    老人1割1,000億円1,500億円
    老人2割2,900億円4,100億円
    被用者本人2割3,500億円4,000億円
    若年2割1,300億円1,200億円
    若年入院2割外来3割6,600億円7,500億円
    若年3割7,000億円7,900億円
    薬剤3割4,700億円6,000億円
    薬剤5割9,300億円1兆1,800億円
    *メニューのうちでは薬剤5割負担の財政効果が最も高い。

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  20. 1996年版厚生白書について

     菅直人厚相は24日午前の閣議に「1996年版厚生白書」を報告し、了承された。副題は「家族と社会保障」。21世紀には国民の4人に1人が65歳以上という「高齢者の世紀」が到来する一方、女性の社会進出などで家族による介護が難しくなり、社会保障制度の重要性が増している。  しかし、年金と保険給付の増大などで財政危機に直面。社会保障を存続させるためには「高齢者にも応分の負担を求める」時代が到来していることを強調し、効率的で公平な社会保障制度を確立するため、国民的な議論を呼び掛けている。
     白書によると、3世代同居は55年の36.5%から90年には17.8%に激減した半面、単独世帯は3.4%から20.2%へ急増。また、女性の社会進出で少子化が進む一方で、男女の役割分担の意識が変化するなど生き方が多様化していると指摘。多様なニーズに対応できる社会保障制度構築の必要性を強調している。
     社会保障制度の現状は、老人医療費の急増などで社会保障給付費が約56兆8000億円(93年度)にも達しているのに対し、年金、医療保険が不況による収入減少などで危機的状況にある−−と分析。
     厳しい経済環境や国家財政の中で制度の見直しと財源をどう確保するか、が国民的な課題になっていると指摘している。
     一方、租税負担と社会保障負担を合わせた93年度の国民負担率は約36.5%。英国、フランスなど先進国と比べて、さほど高くないと、説明している。
     社会保障制度を再構築するため(1)行き先がなく退院できない高齢の社会的入院患者を公的介護保険で介護するなど社会保障制度の枠組みを見直す(2)世代間のバランスを図りながら受益者負担の原則をベースに国民負担を増やす−−などを提案している。

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  22. 田鶴浜町老人デイサービスセンター、在宅介護支援センター「もみの木苑」落成(1996.4.26)

    老人デイサービスセンター:田鶴浜町社会福祉協議会運営、当法人より人材派遣委託
    在宅介護支援センター:当法人にて、運営委託

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  23. 公的介護保険:最終報告提出

    老人保健福祉審議会(厚相の諮問機関、鳥居泰彦会長)は22日、公的介護保険制度の創設についての報告をまとめ、菅直人厚相に提出した。保険の運営主体では市町村と国の二つを、家族介護への現金給付は賛否両論をそれぞれ併記するなど、制度全体の設計図は一本化できず。厚生省は、当初目指していた1997年度中の導入を見送り、法律成立から導入までに2年程度の準備期間を置く方針を決めた。
     同省は早急に制度の試案を作成し、5月中にも同審議会に諮問、答申を得て今国会に関連法案を提出したい考え。しかし、成立は最短でも今秋の臨時国会になる見通しで、新制度の開始時期は98年秋以降にずれ込む公算が大きい。

    <介護保険>最終報告の主な争点と有力案(★が有力な案) (毎日新聞より)

    【保険者はだれか?】
    1)★市町村。従来の行政の流れや地方分権からも市町村が給付とともに財政主体にもなるべきだ。ただし、地域差を是正するために、若年者の負担分は全国でプールし、高齢化率や介護施設の集中度などによって国が財政調整を行う
    2)国。市町村保険者では国民健康保険と同様の赤字経営になる恐れがある。また市町村には十分なサービス提供体制がない。保険財政の安定性を踏まえれば責任上、国が財政主体となるべきだ

    【保険料(負担金)の設定方法は?】
    1)当面は定額保険料とし、低所得者に対しては軽減措置を講じる
    2)所得の状況に応じて所得階級別の定額保険料とする
    3)★一定の定額保険料に収入差による保険料を定率で上乗せする

    【事業主の負担は?】
    1)事業主(企業)の負担は企業内福利厚生の一環として労使の話し合いに委ねる
    2)★事業主負担は法定化する

    【若年者(64歳以下)の負担金の徴収方法は?】
    1)★所属する医療保険者が徴収責任を負い、一括して納付する
    2)所属する医療保険者が徴収だけを代行する
    3)所属する年金保険者が徴収だけを代行する
    4)保険者(財政主体)が直接徴収する

    【家族介護に対する現金支給は?】
    1)★消極的。現物支給(サービス提供)を原則とする。現金支給は女性が家族介護に拘束されがち。介護の質も確保できない。また現金支給を制度化すると、サービスの拡大が十分に図られなくなる
    2)積極的。家族介護も選択の一つとする。実際に家族介護を望む高齢者も多く介護に伴う家計の支出も大きい。また施設整備の遅れでサービスが受けられない場合には見返りとして現金を支給すべきだ

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  24. 広告規制について

    政府は、3月29日の閣議で規制緩和推進計画の改定を決定。厚生省は新規措置分として、100項目を盛り込み、特に「医療機関の広告規制の緩和」の実施(8年度以降)も明記。

    広告規制の緩和については、現在、同省の医療審議会基本問題検討会において「患者および国民への情報提供の検討」(第3次医療法改正)ということで論議中。

      今後追加されるであろう広告事項

    1. 紹介先の病院
    2. 個室や2人部屋の数等病室の状況
    3. 食堂等の施設の状況
    4. 医師や看護婦等職員の数
    5. 利用料金
    など
    さらに、医師の経歴、得意とする診療、医療設備・機器、人間ドッグの検査項目・料金等の告示も論議中

    インターネットでの情報提供についての厚生省の見解:日経メディカル1996年4月号より

    「利用者が自分の意志でホームページを選択し、情報を得る形であれば広告には当たらない」(健康政策局総務課)

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  25. 当院の新しい取り組み

    1)4月より不妊外来開設

    体外受精、人工受精設備の導入

    2)コンピューターによるオーダーリングシステム導入に向け委員会設置

    基本方針
    1. 患者様サービスの向上につながること:患者様側に立ったスピード=ホテルのチェックアウトのスピード
    2. パソコンを利用したクライアント−サーバーとすること
    3. 使いやすいシステムであること(ユーザーフレンドリー):コンピューターに振り回されない!
    4. 段階的導入ではなく、一括とすること(all or nothing)
    5. 法的規制以外を限りなく伝票レスにすること=情報の共有化、伝票転記事務の削減
    6. 院内伝達のスピードアップ:電子メールの活用
    ピラミッド型情報伝達から、球状の情報伝達へ:

    Keiju Information Spherical System(KISS)

    開設

    患者様を中心とした球体の構築へ

    3)情報の統一、共有化

    診療行為の質の確保:コンピューターによる技術情報、学術情報の集積

    Keiju Academic Information Server (KAISER)

    の設置

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  26. 携帯電話について

    最近新聞紙上にて、携帯電話による、医療機器の誤作動が報告されております。
    そこで、当院SMI(sientific medical instrumentist)部で実験をいたしました。 テルモ社製輸液ポンプに当地をサービスエリアとするNTTドコモ、セルラー電話を近づけた時誤作動するか?

    これにより当院ではICU、CCU、リカバリールーム等の携帯電話の使用を禁止し、さらに、エチケットの問題として、病室内での使用の自粛を掲示。

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