『活性酸素』から身を守ろう
『活性酸素』から身を守ろう
活性酸素(フリーラジカルといわれることもあります)…聞きなれない言葉だと思いますが、私たちの健康に大いに関係のあるものなのです。病気や老化の原因として近年非常に注目されています。この活性酸素の害をいかに防ぐかが文明人が健康に暮らしていく上で大きな課題になっています。しかもライフスタイルで活性酸素の発生は減らすことができるし、活性酸素を排除する物質であるスカベンジャーは食品などから摂取することがわかってきました。
酸素が人を傷つける
人間は酸素なしには生きていけませんが、酸素の副産物として、活性酸素というものができて細胞が傷つけられてしまいます。
体の中では活性酸素ができると組織や細胞の成分、代謝に不可欠な酵素が傷つけられてしまいます。しかもこれら活性酸素は酸素が体の中の酵素などに反応して常につくられています。当然このままでは人間は活性酸素にやられてしまいますが、活性酸素は極めて寿命が短いという特徴ありますし、うまくしたもので、免疫力と同様に人間が発育する過程で活性酸素の毒を消す物質(スカベンジャー)がたくさんつくられて体を守っているのです。
多くの成人病が活性酸素の影響を受けている
動脈硬化は活性酸素が、悪玉コレステロールで知られるLDLコレステロールを血管壁で脂質過酸化反応によって酸化させることが原因になっています。ですから脳梗塞、心筋梗塞などの虚血性の病気も活性酸素が関係しています。
脳の血管性痴呆も動脈硬化関係するわけで、活性酸素が遠因になるのですが、アルツハイマー病における脳神経繊維の変化も老人斑も活性酸素による脂質過酸化反応がもたらすとされています。そもそも脳の酸素消費量は全体の5分の1にも及び、それに比例して活性酸素も大量に発生します。ですから年を取ってからだの機能が衰えスカベンジャーの生成能力が落ちるとボケが始まるのかもしれません。
スカベンジャーと抗酸化作用を持つ食物
スカベンジャーの代表格がSOD(スーパーオキシドジムスターゼ)で、これはスーパーオキシド(過酸化酸素)を消去する酵素で活性酸素を作らせず、除去し、傷を修復するので命を守る働きが大きいといえます。このSOD作用を持つ食品として抗酸化剤のビタミンE,ビタミンC,ビタミンB2,ベータカロチン,ビタミンAなどがあります。
生き物の寿命はこのスカベンジャーの生成能力が衰え、活性酸素などを消去できなくなるからという考え方もあります。老化の原因として注目されているわけです。したがって、活性酸素から体を守る食品は成人病ばかりではなく、老化も防ぐということになると思います。
活性酸素から体を守る作用を持つ食品
野菜
ニンジン、トマト、カボチャ、ピーマン、パセリ、ほうれん草、春菊、小松菜、カブ、大根の葉、ゴマ、胚芽、ハトムギ、キノコ類
果物
レモン、イチゴ、みかん類、カキ
生薬
いちょうの葉、ドクダミ、クマザサ
魚介類
カキ、シジミ
海草
根コンブ、ヒジキ
その他
牛肉、レバー、バター、牛乳、卵、納豆、魚肉、植物性油、緑茶
活性酸素と関係する病気
皮膚癌、その他の癌
動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病
通風、糖尿病性網膜症、白内障
胃・十二指腸潰瘍、痴呆、パーキンソン病
老化、リウマチ性関節炎、肺気腫 など
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