呼気ガス分析装置

体力測定、運動能力診断の新兵器(呼気ガス分析装置)導入のご案内

リハビリテーション科 科長 川北慎一郎


リハビリテーションにおいて運動療法は最も重要な治療法です。その対象となる疾患はさまざまで、それぞれの病態や重症度、体力などにあわせた運動強度や運動様式、時間、頻度などを決定することが必要となります。近年、体力の定義も時代とともに変化してきており、現在では総合的な活動能力を意味するものとされています。そして健康であるためには体力として持久力、筋力、柔軟性、体格が必要となります。その中で最も重要な体力が持久力なのです。ベッド上の安静などで簡単に低下してしまうのもこの持久力です。

この全身の持久力は心肺持久力とも言われ、最大運動負荷による最大酸素摂取量で表わされていました。しかし最近、高齢者や有病者また運動機能障害者にも測定できる持久力の指標が考え出されました。それが中等度の運動負荷による呼気ガス分析で検出できる 「A T(無酸素性作業閾値)」という値です。

呼気分析装置 このたびリハビリテーション科に、この「AT」が簡単、安全で正確に測定できる最新式携帯型の呼気ガス分析器が導入されました。この装置を使えば、マスクをつけて約5分間自転車をこぐことによりその人の持久力がすぐ測定でき、適度な運動強度の判定や体力の回復程度がわかるようになりました。また携帯型ですので、もし自転車がこげない人であってもマット上や車椅子などどこでも、何かの運動ができれば測定可能であるという特徴も備えています。

この新兵器を今後リハビリテーションの効果判定のみでなく、心臓や肺機能の悪い人の運動指標や健康診断の体力測定などに、幅広く利用、活用する予定です。みなさんのご利用、ご相談を歓迎いたします。

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