急性アルコール中毒について

−イッキのみの恐怖−


職場や学校の歓迎会に始まって、花見、祭り、紅葉狩り、忘年会、新年会、送別会など1年中お酒を飲む機会が多いと思います。特に春先は職場や学校の歓迎会が多く、今まであまりお酒を飲まなかった人が新入生、新社会人として初めて飲むことがあり、1年で一番急性アルコール中毒が多いといわれています。

今回は「お酒の飲み方」「イッキ飲みの恐怖」について考えてみましょう。

血中のアルコール濃度が最高に達するまでには飲酒してから30〜60分ほどかかります。ところが、大量のアルコールを一時に摂ると血中のアルコール濃度が急激に上昇し、一気に「泥酔」「昏睡」状態になり、場合によっては呼吸困難など危険な状態を引き起こす場合があります(図)。

体内に入ったアルコールは、血管を通じて脳に運ばれ、脳の外側から内側にかけてジワジワとマヒさせていきます。でも、イッキ飲みをすると【泥酔】や【昏睡】にまっしぐら。そのときは平気でも、約20分たつと血中濃度が急上昇。いつのまにか致死量を越えてしまうことがあります。体重60キロの人なら15度の酒1リットル近くをイッキに飲めば昏睡から死に至ります。個人差、体調による差も大きいので要注意。ゆっくり自分のペースで飲めば、体が「これ以上飲めない」というサインを出してくれます。

特に、こんなときは危険です

→すぐ病院に運んでください!

周囲の人が注意すること

注意すること

【ほろ酔い】

血中濃度0.02〜0.1%

アルコールの作用で大脳新皮質がマヒ、理性の抑制がはずれる。気分がほぐれ、リラックスできるという効用も。酒を「百薬の長」にするには、この段階でつきあうことです。


   

【酩酊】

血中濃度0.1〜0.2%

大脳辺縁系にマヒが及び、「酔っぱらい」状態に。同じ話を繰り返す。となりの人にからむ。ロレツがあやしい。足元がふらつく−こんな兆候が出たら飲むのは即ストップ。


   

【泥酔】

血中濃度0.2〜0.3%

脳全体がマヒ状態。脳幹や脊髄にもマヒが及び始める。酔いつぶれて、まともに話ができない。吐いたものがノドにつまって窒息の危険も。絶対に1人にせず、必ず誰かが付き添って病院へ。


   

【昏睡→死】

血中濃度0.3〜0.4%(昏睡)0.4%以上(死)

マヒは脳幹、脊髄から、最後は呼吸中枢のある延髄へ。ここがやられてしまったら、あとは死を待つのみ。たたいても、つねっても反応がなかったら、ことは一刻を争います。とにかくすぐに救急車を!


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