「プロビタミンA」ともいわれている、ビタミンAが別の形となった物質です。人参やほうれん草などの色の濃い緑黄色野菜に多く含まれ、橙黄色や橙赤色をしています。視力や皮膚が正常に働くよう作用していますが、脂溶性なので油と一緒にとると吸収されやすくなります。
近年、「緑黄色野菜を多く摂取している人のほうがガンになる率がきわめて低い」という報告が、世界各国の研究者から寄せられています。これはビタミンC・Eとともに、ガンなどのもととなる活性酸素(酸素の代謝過程で作られ、細胞膜や遺伝子を傷つける有害物質)を排除し、無毒化してくれるからです。また、成人病や老化の予防に役立ち、病気に対する免疫力を高めるなどの効果もあります。
2)ギムネマ
正式名称はギムネマ・シルベスタといい、熱帯から亜熱帯にかけて分布するツル性のガガイモ科の植物で、3〜8センチの卵形の葉です。インドでは2000年も前から「シュガーデストロイヤー」(砂糖を破壊するもの)と呼ばれ、糖尿病に効果がある薬草として用いられ、また貴族の間では健康を維持するお茶として愛飲されてきました。
ギムネマの葉中にあるギムネマ酸は、腸内で糖分や脂質の吸収を抑える働きがあります。そのため肥満ぎみの人や甘いものが好きな人、減量したい人には最適とされ、インドでは現在もなお、糖尿病患者さんには欠かせないものとして使用されています。
3)DHA(ドコサヘキサエン酸)
「日本人の知能指数が高いといわれているのは、魚(DHA)を摂取してきたことに起因するのでは?」というイギリスのマイケル・クロフォード教授の報告により、注目を集めているドコサヘキサエン酸。これは魚類、特にマグロの目玉の脂肉に多く含まれています。
DHAは必須脂肪酸の一つで、脳の細胞形成にとても重要な役割を果たしています。特に、情報伝達を担う脳細胞の突起の先端(シナプス)に深く関係しており、この器官が多いほど脳が活発化し、働きがよくなります。
脳の働きを活発にし、学習能力、記憶力を高めるだけでなく、体内のコレステロールや、中性脂肪を低下させる作用があります。そのため、動脈硬化や心筋梗塞の予防に役立つといわれています。
4)EPA(エイコサペンタエン酸)
デンマークのダイヤーバーグ博士によると、エスキモーたちに心筋梗塞や脳血栓が少ないので、血中の脂肪酸を調べたところ、EPAが非常に多いことを発見。それは主食に、アザラシや魚をたくさん摂取しているからだと発表がありました(その中に多量のEPAが含まれているのです)。
EPAは悪玉といわれるコレステロールや、中性脂肪を低下させる働きがあります。また、血液が固まるのを防ぎ、血栓をできにくくし、末梢血管を拡張させて血圧を下げる作用があるので、脳血栓や心筋梗塞などの防止に役立つといわれています。
魚類(青魚)、特にイワシやサバに多く含まれています。
5)プロポリス
みつばちが採取した植物性樹脂と、みつばちの分泌物が合わさってできた物質で、「はちやに」ともいわれています。人体に有害な物質を除去する「天然の抗生物質」として、古来からヨーロッパなどで抗菌、抗炎に効果があるとして用いられ、「神様の贈り物」と珍重されてきました。
主に体外から侵入する病原菌やアレルゲン(アレルギーのもと)をはね返し、病気に対する抵抗力をつけ、皮膚をきれいにする作用があります。また、白血球や血小板が減少する骨髄機能低下を防ぐ働きがあります。
6)オリゴ糖
人間の健康維持に欠かせないものの1つに腸内細菌があります。通常、人間の腸には百種類、百兆個もの菌がすんでいますが、この菌はビフィズス菌やアシドフィルス菌のような「善玉菌」、病原大腸菌などの「悪玉菌」、さらに「中間菌」とに分けられます。善玉菌のビフィズス菌などは腸内にある腐敗物を排除したり、カルシウムの吸収を助ける働きがあります。
このビフィズス菌を増やすのに注目されているのがオリゴ糖。消化酵素では分解されずに腸へ達するので、腸内ビフィズス菌の栄養素となり繁殖を促進します。オリゴ糖にはさまざま種類がありますが、みな同じ働きです。
7)キチン・キトサン
キチンとはカニなど甲殻類の殻の主成分のことで、これにアルカリや熱などで処理を加え、たんぱく質と炭酸カルシウムを除いたものがキトサンです。このように処理することで、体内に吸収されやすくなっています。
キトサンは体内の免疫機能を高め、病気の抵抗力をつける働きがあり、ぜんそく、アトピーに効果があるといわれています。またコレステロールを低下させる働きがあるので、高血圧や狭心症などの予防にも役立つとされています。食品以外にも医薬品、化粧品の材料として幅広く使用されています。
8)クロレラ
クロレラは淡水に生息している単細胞緑藻の一つで、地球上に数十億年以上も前から存在しています。葉緑素を多く含む物質で、光合成の機能が他の植物に比べ数十倍以上あります。さらに通常の細胞は2つに分裂するところ、クロレラの細胞は4つに分裂するという、他の植物に比べたいへん生命力が盛んなことも特徴です。
たんぱく質、βーカロチン、カルシウム、マグネシウムなどの栄養素を豊富に含んでいるため、特に野菜不足の人や肉類を多く摂取する人には効果的です。また、たんぱく質にはクロレラ特有のクロレラグロスファクターという成分が含まれており、成長を促進しています。