小児の発熱〜お母さん ちょっとお耳を〜

小児科 科長 山崎 省行


小児の正常体温は、年齢・性・時刻・季節・運動・入浴等さまざまな要因によって左右されますが、通常37.0℃±0.4℃と考えて良いのではないでしょうか。発熱は微熱・高熱などと一般に区別されますが、必ずしも疾患の重症度を反映するものではなく、一般状態が良好であれば重症とはいえません。

感染症の発熱は、体温の上昇により循環・代謝を活発にし酸素・貧食細胞・免疫物質などを動員して治癒し易くする働きではありますが、高熱が出ている状態は不安も伴い、頭痛・筋肉痛などの身体症状も伴いますので、何らかの手をうつ必要があると思います。

では、高熱が出た場合はどうしますか? まずは解熱を試みて下さい。高熱でふうふうしている時に、数十分かけて診察を受けるのではなく、機械的に冷やす。(頭部・頚部・腋窩部)冷やすのをいやがる小児では、解熱剤の頓服もしくは坐薬を使用し、一般状態を改善してから受診をお勧めいたします。この間に大切な事は、子供の観察です。お母さん方からの情報は、医師の診断に大変重要です。また、夜間に発熱を認め、適当な処置にて翌朝解熱していても、保育園、学校へ行かせるのではなく、小児科を受診して下さい。集団生活を行なう事により体力を消耗し、病気が長引くことも往々にしてあります。また、一般に6カ月未満の子供は発熱しにくいと言われておりますが、生後1カ月〜2カ月の赤ちゃんの発熱は、髄膜炎に移行し易いため、発熱の時点で診察をお勧めします。

以上、小児の発熱について書きましたが、いつから、どの様な発熱であり、咳・頭痛・耳痛・腹痛・嘔吐、下痢等の随伴症状の有無など適確に言える様な母親であってほしいものです。


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