下記の質問主意書を提出する。
提 出 者 馳 浩
衆議院議長 横 路 孝 弘 殿
三月四日付日本経済新聞によると「二〇一〇年度予算案参院審議の初日である三日、」「三閣僚が参院予算委員会に遅刻した。 国会審議への閣僚の遅刻は極めて異例で、事務局も『過去に例があるかどうかは調べようがない』と言うほど。」のことである。 そして、この遅刻の理由として「事務方のミス」と弁解しているが、「政治主導が看板の民主党政権では国会対策や日程管理も、政治家である政務三役が責任を持つはず」である。
そこで、次の事項について質問する。一 鳩山由紀夫首相をはじめ、平野博文官房長官、原口一博総務大臣は遅刻の理由について「事務方のミス」と弁解している。 具体的にはどのようなミスがあったのか、情報の開示を求める。
二 また、同日は全大臣が出席したと承知しているが、三閣僚以外に遅刻した大臣が存在するか、情報の開示を求める。
三 遅刻した閣僚と遅刻しなかった閣僚が存在するが、両者の事務方の連絡方法に相違があるか、情報の開示を求める。
四 「自民党の世耕弘成氏」も指摘しているように「危機管理案件だったらどうする」つもりであったのか。 政府の見解を問う。
五 そもそも「政治主導が看板の民主党政権では国会対策や日程管理も、政治家である政務三役が責任を持つはず」である。 遅刻しなかった閣僚もいる以上、政治家間で情報の共有ができていればこのような事態は防げたのではないか、政府の見解を問う。
六 今後の具体的な再発防止策について問う。
以上質問する。
衆議院議員馳浩君提出
内閣衆質174第369号
内閣総理大臣 鳩山 由紀夫
衆議院議長 横 路 孝 弘 殿
衆議院議員馳浩君提出 参議院予算委員会への三閣僚遅刻問題に関する質問 に対する答弁書一及び二について
御指摘の平成22年3月3日の参議院予算委員会の開会時間に遅れた閣僚は、原口総務大臣、前原国土交通大臣及び仙谷国務大臣であり、その原因は、事務的な日程管理が不十分であったためと認識している。
三について
御指摘の委員会の開会時間については、各府省とも、内閣官房内閣総務官室から大臣官房総務課等が連絡を受け、大臣室に伝達した。
四について
危機管理に当たって万全を期する必要があるのは当然であるが、いずれにせよ、今回のような事案はあってはならないものと考えている。
五について
お尋ねの趣旨が必ずしも明らかでないが、案件に応じ、様々なレベルで情報共有がなされるべきものと考える。
六について
今回のような事案はあってはならないものと考えており、各府省において、緊張感をもって職務に臨むこととしている。
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