デフレ克服のための方策に関する質問主意書


下記の質問主意書を提出する。
平成二十二年二月四日

提 出 者                  馳   浩

衆議院議長  横 路 孝 弘 殿

 

 鳩山首相は一月二十九日の施政方針演説において、「デフレの克服に向け、日本銀行と一体となって、より強力かつ総合的な経済対策を進めてまいります。」と述べている。しかし、デフレ克服について述べたのは、約一万三六〇〇字の施政方針演説のうち、僅かにこの四十六字だけである。
 現在の日本は、デフレを原因とした不況の真っ直中にあり、そのため税収不足、国債発行、財政の持続可能性の危機といった問題が生じている。このような問題の解決のためには、不況の原因であるデフレの克服が喫緊の課題である。
 従って、次の事項について質問する。 

一 デフレは金融現象であり、その克服のためには金融政策が唯一の方策である。しかるに鳩山首相は施政方針演説において金融政策について何ら述べていない。その理由如何。

二 今般の不況をもたらしたデフレの原因について、政府の見解を問う。

三 鳩山首相が施政方針演説において述べた「日本銀行と一体となって、より強力かつ総合的な経済対策」の具体的な内容について問う。 

 以上質問する。



衆議院議員馳浩君提出
デフレ克服のための方策に関する質問
に対し、下記答弁書を送付する

内閣衆質174第76号
平成22年2月12日

内閣総理大臣                  鳩山 由紀夫

衆議院議長  横 路 孝 弘 殿

 

 衆議院議員馳浩君提出 デフレ克服のための方策に関する質問に対する 答弁書 

一及び三について

 御指摘の鳩山内閣総理大臣 施政方針演説における発言は、政府が日本銀行との間で緊密な情報交換及び連携を行いつつ、できる限り早期の景気の回復とデフレの脱却に向けて強力に取り組んでいくことを表明したものであり、政府と日本銀行は、財政政策・金融政策の運営において、政策の方向性についての認識を共有しながら、それぞれの役割を果たしていくこととしている。
 日本銀行に対しては、適切かつ機動的な金融政策運営により経済を下支えするよう期待している。 

二について

 我が国経済が緩やかなデフレ状況に陥ったことの原因については、平成20年末以降、世界金融危機と世界同時不況が深刻度を増し、我が国の景気が急速に悪化する中で、需要が供給を大幅に下回る状態が続いたことなどにあると認識している。
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