東京新聞 平成20年5月4日掲載
 【「ねじれ」の陰で】
 
性同一性障害や臓器移植
超党派議員奔走

 

 ねじれ国会で与野党対立が激化する中、性同一性障害や臓器移植などの課題に党派を超えて取り組む議員たちがいる。

 心と体の性が一致しない人の戸籍の性別変更を可能にするのが、性同一性障害者性別特例法。 自民党の南野知恵子元法相、馳浩衆院議員、民主党の今野東参院議員らは先月末、子供がいると性別変更できない 「子なし要件」 の緩和に向けて協議を始めた。 同要件の削除案をまとめている民主党と協議し、今国会での成立を目指す。

 働く人が少額出資して経営に参加する 「協同労働の協同組合」は、高齢者や 「ワーキングプア」 らの働く場として期待されるが、根拠法がないため、入札や資金面で不公平になることが多い。

 公明党の坂口力厚労相、民主党の仙谷由人衆院議員らは 「意欲を持って働こうとしている人たちに、法的恩恵を与えるのは政治の責任だ」 と議員連盟を結成し、法制化作業を進めている。

 自民党の山内康一衆院議員、民主党の長島昭久衆院議員らは、脳死体からの臓器移植条件緩和に向けた連携を深めている。 大型連休明けに超党派の勉強会を立ち上げ、臓器移植法改正案の審議を促進する環境を整えたい意向だ。 関係議員は 「移植を待つ人の命にかかわる問題だ」 と、連携の必要性を強調している。


馳浩 in Mediaメニューへ戻る



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