馳浩の快刀乱筆

 若さと闘争心で決まり 

 これがミレニアム巨人軍だぁ

平成12年2月27日富山新聞掲載


 

 球春。プロ野球各チームのキャンプも話題がいっぱい。12球団中、どうしても目が行ってしまうのはやっぱりジャイアンツ。長嶋監督の背番号騒動は我々ベテランファンにはうれしいニュースだが、チームの仕上がり問題とは関係ない。ノスタルジアを満足させてくれるだけ。それよりも、松井が現在の55番を永久欠番にしてくれる活躍をしてくれる方がよっぽどうれしい。

 そこで、評論家ではなく、一ファンとしてミレニアム巨人軍のあるべきオーダーを考えてみたい。

 一番は、清水(レフト)。強打力もさることながら、出塁率の高さ、積極性、シャープな打撃に魅力を感じる。

 二番は川合。意外かもしれないが、セカンドに川合が入ることによってセンターラインが締まる。やっぱり守りが要。それに自由自在に犠打を打てるフォアザチームを一丸にまとめる。ここはゆずれない。

 そして三番は松井(センター)。三番最強説の考え方からすれば、当然。打順も回って来やすいし、ホームランも狙いやすいはず。

 四番は、清原(ファースト)だ。格闘技志向の清原が、改造した肉体で闘志満々に相手ピッチャーをビビらせるドラマを観たい。五番は高橋(ライト)。清原が万が一? だらしなくても、高橋の存在感で清原をも再生させられるからだ。

 六番は江藤(サード)。移籍一年目というのはプレッシャーのかかるもの。ましてや地方区の広島から全国区の巨人に来てすぐの活躍を期待するのは酷。気楽に打てる六番だ。

 七番は仁志。意外とパンチ力があり、小技もできる。ショートでの守備範囲の広さもピカ一。

 そしてキャッチャーはピッチャーとの相性で決めれば良い。エースはもちろん上原だ!

 ミレニアム巨人軍のテーマは、生え抜き、若さ、そして闘争心で決まりだ!

 

ミレニアム 巨人の春は 闘争心
 

エッセイスト・小矢部市出身

 
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