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馳浩の快刀乱筆
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またまた盛り上がってきました、サッチーとミッチーの毒舌対決。ミッチーこと浅香光代さんが口火を切ったこの闘い。やれあいさつもロクにしないだの礼儀知らずだのとサッチーこと野村監督夫人の沙知代さんをワイドショーを通じて猛攻撃。この機に乗じてか、まぁ出るわ出るわ、サッチーの悪評。講演会をすっぽかされたとか、「あなたみにくいわね!」と面と向かって言われたとか、まるでマグマの噴火よろしくあちこちから火の手が。
サッチーはと言えば「金持ちケンカせずよ!」とのたまって全く相手にせず、マスコミに対してはシカト作戦。
騒動も下火になり、ミッチーから「終結宣言」まで出されて「何だ、もう終わるのか」と思っていたらさにあらず。サッチーが自分の講演会でネタにし出したものだから、さぁ大変(と思っているのはワイドショー)。
これはもう、社会ネタにまでなってしまった。
私は思う。
永遠にやりあってくれ!と。
なぜなら、芸能人は反面教師だからだ。
朝やお昼のワイドショーなんて視聴率かせぎだけが目的の下世話な番組。日本人総白痴化の元凶。愚にもつかないネタで業界人の右往左往、へそ下話を扱って「我こそは世論の代表」とふんぞり返っている日本の恥部。
でも、でも言いたい。
おもしろいんだ、これが。なぜこんなにおもしろいのか、よーく考えてみれば良い。
他人には言えない本音がいっぱいつまっているからだ。サッチーへの悪口にしたって、ふつーの生活してたら絶対言えない問題。でもミッチーだからこそ言える。ワイドショーだからこそ取材もし、大きな話題にしてくれる。それを見ている私たちは、自分自身をあの騒動の中に投影させているのではないだろうか。現代人のストレス発散のハケ口がワイドショー。その主人公がサッチー。下手なドラマよりおもしろい!
では、一句。
エッセイスト・小矢部市出身
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