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馳浩の快刀乱筆
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4月はテレビ番組改編期。今、わが家の一大事はあゆみお姉さんがいなくなってしまうこと(女房はけんたろうお兄さんがいなくなることを悲しんでいる)。日頃なれ親しんだ家族のように身近に感じている出演者が交代してしまうことは、それだけショック…。
え?何の事かわからないって?
そっか−、マニアにしかこの話題について来れないのかなぁ。でも、人生の一時期、この番組にお世話になっている日本人は少なからずいるはずだ。私の嘆きも理解できよう。
NHK教育テレビ「おかあさんといっしょ」の歌のお兄さん(速水けんたろう)とお姉さん(茂森あゆみ)が4月5日放送から交代する、と2月17日発表されたのである。
1歳2ヵ月の娘をかかえているわが家にとってこんな事件はない。家中走り回り、いたずらの限りを尽くしている鈴音(りおん)ちゃん(娘の名前)も、けんたろうお兄さんとあゆみお姉さんが画面に登場してくると一変。
歌に合わせてからだを前後左右にゆさぶってリズムをとったり、「あ!い!う−!」と大声を出してニコニコごきげん。最近は「だんご三兄弟」のシュールさがお気に入り。そしてエンディングの「ドレミファ列車」ではふりつけをマネして私といっしょに部屋中を”シュッシュッポッポッ”と行進。もうテレビの前にくぎ付けなのである。この時ばかりはいくら呼んでも返事もふり向きもしない。そのおかげで女房はせんたくとかご飯の用意に専念できるのであるが。
けんたろうお兄さんとあゆみお姉さんはわが家のヒーロー、ヒロインであり、その美しい日本語と笑顔と歌声は「おかあさんといっしょ」の大黒柱。
6年ぶりの交代は、番組のリフレッシュ策でもあろうが、私にとっては淋しい限り。ましてやあゆみお姉さんが今後他の番組に出演したり、雑誌のヌードグラビアなんかに登場したりすると想像すると(するはずないと思うけど)その失望感たるや…。
ん?そう考えるとこの番組は新米パパやママを教育する目的もあるのかな?
エッセイスト・小矢部市出身