「日本経済新聞」 平成16年5月23日掲載
マイバランス

 海外修業中に年金未納。教育をライフワークに

 国民年金の保険料を払っていない時期があったと分かったときは驚きました。国会で騒がれ始めた4月下旬に、不安になって社会保険庁に問い合わせたのです。政治家になる前のこととはいえ、公人である以上、公表すべきだと判断し、ホームページでおわびを載せています。

 未納期間は1986年1月から9ヶ月。高校の国語教師からプロレスラーに転身して間もないころです。レスラーは団体と個別契約するいわば自営業なので、国民年金に入る必要があります。当時、所属団体からプエルトリコとカナダへ遠征を命じられ、2年間日本を離れました。

 出発前に年金手帳や預金通帳をスタッフに預けて支払いを頼んでおいたのですが、なぜか未納。うっかりミスとはいえ、恥ずかしい限りです。

 年金だけでなく、いつもお金のやり練りに頭を悩ませています。事務所経費などが年3500万円程度かかり、歳費などで賄うのは大変。文部科学政務官の公務が忙しく、プロレスの試合で稼ぐのも難しい。正直、体を鍛える暇さえないのです。

 29歳のとき、試合中に大ケガをして、生死のふちをさまよいました。以来、毎日を悔いなく生きようと心掛けています。今、43歳。レスラーとして活躍できるのは50歳くらいまでですが、政治家はもう少し長いでしょう。子供のスポーツ振興など教育問題をライフワークにするつもりです。(談) 


馳浩 in Mediaメニューへ戻る



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