「日本経済新聞(夕刊)」 平成14年2月9日掲載
こどもと育つ

 ホームページに成長記録

 今年も正月からプロレスの試合があって、女房(タレントの高見恭子さん)が4歳になる娘の鈴音(りおん)を連れて見に来ていた。プロレス好きだからね。

 名前については、女房が李苑(りえん)にしたいと言ったが、私が発音を引き取って漢字を考え、12月生まれなのでクリスマスの鈴を思いついた。

 私のホームページの中で「親バカのページ」を設け、写真を付けて日記風に成長記録を書いている。「パパがいないからリーちゃん寂しくて泣いちゃったよ」など私と娘の言葉をそのまま載せている。これは、近く童話として出版することになった。

 娘と一緒にいると楽しいし、親はできるだけ家にいるべきだと思う。娘とは自然体のつきあいですね。親に似てとても感情表現がストレー卜な子です。

 じっくり相手をしてやりたいが、私は週末は選挙区の金沢市に戻らねばならない。だから、東京にいるときは、できるだけ娘と一緒にいる時間を作るようにしている。女房が仕事で出ているときはよく娘と出かける。ディズニーランドや百貨店の屋上、近所の公園などに二人で行く。

 娘が生まれても私は、プロレスラーであり、議員であり大学で教えたりして生活は変えてない。だが、家事全般をやっている女房は違う。

 朝は、子供の弁当をつくって、幼稚園まで手を引いて連れていく。昼過ぎに幼稚園が終わると迎えに行き、夕食を娘と一緒にとる。

 頼んでいるベビーシッター会社から来てもらって、幼稚園の迎えをしてもらうことも多い。いずれも60歳代のシッターさんで、子供も「今日は誰かなあ」なんて言って、なじんでいる。月に15万円近くシッター代はかかるが、2人で仕事しているんだから、まあしょうがない。

 月一回ぐらいだが、女房に夜の仕事が入ると、私の秘書に世話してもらう。友人として頼んでいてうまくいっている。そんなときにも、必ず夕食は作っていく。彼女は、宿泊を伴う仕事は辞めている。こうしていろいろ仕事をセーブしているので、女房は不満かもしれない。私が甘えているのでしょう。

 そんな気持ちもあって、先日「国会に保育室を!議員連盟」の会長を野田聖子さんら引き継いだ。

 議員だけでなく、秘書や職員、衛士、それに傍聴者、見学者の一時保育のためにもぜひ保育所を作りたい。70人近くの与野党の議員が賛同しているけど、まだ具体的なプランはない。

 幼稚園に入る前は、よく女房が子供を議員会館に連れてきて、私が連れて帰った。今でも国会に保育園があればとても助かる。

 


馳浩 in Mediaメニューへ戻る



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