月刊 自由民主 9


都道府県連だより石川県 
衆院選・参院補選で圧勝、宿願の一区で議席を奪還 

馳浩氏、若さと行動力で競り勝つ

 石川県下における衆院小選挙区選挙、参院補欠選挙は、現職総理のお膝元であり、第二選挙区の中心である小松市長をはじめ、全首長が森総理の支持旗色を鮮明にした戦いとなり、一般有権者もまた県人総理に期待を込めた一票を投じ、圧倒的な集票となった。第三選挙区はかねてから保守王国といわれる土地柄と現職閣僚としての強みで瓦力候補の大勝となった。

 中でも、当時県連会長の馳浩氏が急きょ参院議員を辞して出馬することとなった県都金沢の第一選挙区の帰趨は県連の命運がかかるものであった。先行して告示になっていた参議院補選の沓掛哲男候補の応援とあわせ、馳候補の梃入れのために6月10日、森総理がお国人りし、同20日には野中幹事長も来県。

 持ち前の若さと明るさ、行動力をアピール、「県都に与党の代議士を」と訴えた馳候補が、7年ぶりに宿願の自民党議席奪還を果たした。

 また、参院補選では、平成10年の参院選で涙をのんだ沓掛候補が、金沢などで市民とのこまめな対話を重ね、また日頃の地道な運動と、加賀、能登などを中心とする知名度の高さによって対立候補をはねつけ、37万票に達するレコード集票で大勝した。

 これに先立って6月11日公示、18日投票が行われた珠洲市長選挙では「原発立地の推進か、立地反対を期待した一時凍結か」で争われたが、県連は立地推進を掲げ再選を目指す現職・貝蔵治市長を推薦。党組織をあげた戦いの結果、前回市長選挙を上回る票差で勝利し、25日投票の衆院選、参院補選に弾みをつけた。

 

 総選挙へ向けた着実な活動実る

 県連活動としては、本年が総選挙の年であることを踏まえ、必勝に向けた活動を抜かりなく行ってきた。2月、3月は、馳県連会長(当時)を先頭に、県連役員、県議会議員などが数次にわたり街頭演説を実施。県民へわが党中心の連立政権と政策推進に理解を求めた。

 4月9日には、大会に準ずる総務会・支部長幹事長合同会議を開催した。11年度会計報告や12年度予算案などを審議決定したほか、本年度の活動方針を決定し、総選挙必勝へ向けて結束していくことを誓い合った。

 4月27日に市町村支部事務局長会議を、5月29日には職域支部・友好団体関係者会議をそれぞれ開催し、衆院選、参院補欠選の対策について協議、意見交換した。

 総選挙後の7月30日には、森総理臨席のもと第四十七回県連定例大会を開催し、選挙結果の報告や幹事長の選出などを行った。続いて、森内閣総理大臣の就任を祝う会を開き、県の政財界代表ら参加者一同、祝杯をあげた。

 

 大型インフラ協議ヘチームを編成

 政策面では、政調会内に大型インフラを協議するプロジェクトチームを設置して活発な議論を行っており、今後も原発問題などを討議していく方針だ。


戻る