「週刊宝石」 平成11年9月2日発行
白熱国会の「主役」現役プロレスラー議員
馳浩の乱闘報告!
「盗聴法案」の参院法務委員会採決で委員長席を死守。
全国紙の一面を飾った”肉体派”が現場再現。


 荒れた今国会最大のヤマ場はやはり、9日夜に開かれた参議院法務委員会だった。なんとしても通信傍受(盗聴)法を含む組織犯罪三法を採決に持ち込みたい与党と絶対廃案を主張する野党。しかも会期日程ギリギリまでの攻防。ついに乱闘の火蓋は切られた。

 「乱闘になるのは見えてました。委員会の定例日でないのに委員長職権で質疑するということは、質疑するということは、与党が動議の提出と採決を狙っているということ。野党も予想できるから、動議が出るや徹底的に議事妨害しようとする。与党が阻止する。結果として、乱闘になる・・・・」

 5年目の若手議員にして、現役プロレスラーでもある馳浩氏は、与党きっての”肉体派”として、渦中に身を置き、その様子は、全国紙朝刊でも写真で報じられた。

 「野党も段取りしてたはずですよ。絶対に言わないと思うけど(笑)。動議提出と同時に委員長席にダッとなだれ込む。マイクを払う役、委員長に詰め寄る役、委員長が持ってる動議の文章を破り捨てる役などを彼らも分担していた。後方で掲げていた”強行採決反対”と書いたハンカチみたいなものが、まさに証拠(笑)。事前に用意してきてる。あの混乱の現場で、書けますか?

 与党側としては、身を挺して委員長を守るのが使命。今回のシフトは30人前後で、委員長のそばでガードを固めた。馳浩の担当は、もみ合いで委員長の机が倒れないようガッシリと押さえること。これだけの人数ですから、人が下敷きになったら大惨事。ケガ人は絶対いけない」

 8月13日、207日間の長期におよんだ第145回通常国会は閉会。与党は重要法案をすべて成立させた。

 「野党は戦略を誤った。絶対廃案に固執せず、たとえば濫用を防ぐ修正を厳しく加えさせるなど、現実的な対処をすべきだったと、個人的には思ってます」


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