馳浩の |
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平成12年5月10日大阪新聞掲載
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ゴールデンウイークも終わりました。この期間、少しは景気も底を打ってきて、自立的回復に向かっているとのアナウンス効果もあり、若い女性を中心に海外旅行も昨年に比べて大幅に増えたようです。サービス業の皆さんは、それぞれにお忙しいのだろうが、総じてゆっくり、のんびり初夏の休日を過ごされたのでないだろうか?しかし、国会議員に休みはない。とりわけ今年は目前に衆院の解散・総選挙を控えており、外遊組、海外視察、家族サービス組は皆無、議員センセイ方は地元の草取りに地をはうような地道な活動中。そして、衆院議員ばかりでなく、来年に改選期を迎えている参院議員も、戸別訪問やら集会やら街頭演説に大忙し。かくいう私めも、来年は二期目の選挙を控えている身。
『ゴールデンウイークぐらい、少しは家にいるんでしょ!!』
という女房(タレントの高見恭子)の恐怖の一言におびえつつ、
『いや、あの、地元・石川県でいろいろあいさつまわりがあるもので。その、まあ・・・』
としどろもどろに言い訳。ちなみに私の選挙スローガンは
『子を育て、妻をいたわり、親守ろう』
にもかかわらず、この5年間というもの、家族サービスなんてあってなきがごとし。
しかし、さすがに今年は少し相手しとかないと、来年の今ごろは選挙目前ということで、恐らく何もできないハズ。
ということで、5月1日、メーデーの日に、何とか日程をやりくりして、女房と愛娘をドライブに連れて行った。とは言うものの、以前から頼まれてていた埼玉9区の大野松茂衆議院議員の後援会での講演に同行させただけ。ま、一石二鳥というやつだ(日帰りだけどね)。
『どこも連れてってくれないよりは、マシだわね』
との女房の厳しいお言葉に冷や汗流しつつも、
『ホラ、高速道路だよー、りおんちゃん!』
『うわー、よい天気だねぇ。恭子』
などとおべんちゃらと愛想をふりまきつつ、埼玉県の山奥へ向かったのであった。
講演会場には大野議員を熱烈に応援する選挙区内の市町村長や議員の皆さんが200人近く押しかけて熱気ムンムン。
私は昨年、自民党を代表して他党との政策協議に加わり、成立に大きく貢献したダイオキシン類対策特別措置法の成立プロセスを詳しく説明。一本の法案ができあがるまでのウラ活動を披露した。
埼玉県はダイオキシン問題、産業廃棄物処理問題が大きな政策課題だけに、熱心に聞いてくださった。
途中、私の熱弁をドア越しに見学(参観)にやって来た女房と愛娘は、口をそろえてただ一言『ふーん、大変ねぇ』だって・・・。
そう。大変だけど、好きでやってんだからね、パパは・・・。帰路は案の定渋滞。気をつかい疲れ、しゃべり疲れ、運転疲れ・・・。まさしくゴールデンウイー苦!!
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