馳浩の
   永田町は、ほっかむり・・・

 

平成12年3月8日大阪新聞掲載


 

ストーカーウィルス被害?

 

 個人的なホームページがはやっている。これもパソコンの普及による功績であろう。当然われわれ国会議員も、ホームページを開設して国政報告をしたり、ご意見に対して個人的にお答えしたりしている。

 ちなみに、馳浩の開設している『ノーザンライトWeb』は全国会議員中、アクセス数第一位である。3月3日現在で、179,541件のアクセス数。少ない日で200件。多い日は2000件のアクセスがある。当然、アクセスした方は、ご意見や質問を送ってくださる。それにお答えするのに費やす時間は一日2.3時間。けっこう気をつかう作業だが、まじめに国政を憂えるご質問にはていねいに返事をしなければならない。

 ところが。400年に一度のうるう日である2月29日、あやしいメールがファイル付きでたて続けに3通送信されてきた。

 あやしいとは思いつつ、せっかく送られてきたのだからとそのファイルを開こうとした。ところがちっとも開けない。なんだかますますあやしいので、削除してしまった。変なメールだったナーとやりすごしていたら、その2時間後、たいへんな事件に発展してしまった。なんと、個人的にメールをやりとりしている友人のパソコンに、私のメールにくっついてそのあやしげなメールが3通、同時配信されていたのである。

 たまたまコンピューター会社でシステムエンジニアをしている知人から、あわてて連絡が入った。

 『馳議員 うちのコンピューターシステムの警報装置が、ウイルス侵入の感知をしました!! 議員から送信されてきた3通のメールです。そのファイルはすぐに削除してください

 削除してくださいっつったって、とっくに削除したはずなのに、俺に断りなく、勝手に俺のメールにへばりついて、相手のパソコンに侵入してっちゃったんだから、どど、どうすればよいの? って感じ。

 事情を伝えると、『それじゃ、そのウイルスを排除するためのマニュアルを送信しますから、それに従ってパソコンの操作をしてください!!』というわけで、結局ウイルス除去には3時間もかかってしまったということの顛末。

 しらずにメールを送信した数人の友人にも、そのウイルスが侵入してしまっていたので、すぐにマニュアルを転送し、大事にいたらずに済んだ、というわけ。

 そのウイルスというのは、ソフトを破壊するといった類のものではなく、勝手に侵入してパスワードを盗んだり個人情報を盗んだりするような性格だということもわかった。

 怖い。

 情報通信産業は、次代のリーディング産業だなどと浮かれてばかりはいられないということだ。私のような一介の国会議員でさえ、こういう悪質な被害を受けてしまう。いや、政治家だからこそ、ねらわれたのかもしれない。セキュリティ対策を万全にしなければならない!!

 

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