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馳 浩 衆議院議員 永田町通信 118
 

『みんなで行こうZE』

 春まだ浅い3月21日の両国国技館。
 第三回、自民党みんなで行こうZEツアー。
 有料にもかかわらず、募集開始わずか一週間のインターネット上には100名の申し込み。
 厳選?された老若男女50名が、ちょっと緊張しながらも国技館正門に全国から集合。
 ナビゲーターは馳浩。
 テーマは、 「プロレス的政治論…スポーツ政策の観点」 だ。
 そもそも、野党になり下がった自民党とはいえ、それはひとえに国会議員の責任。
 地方議会においては、多くの党員党友によって多数を占めていただいており、与党。
 つまり、国政野党地方与党というねじれ現象にある。
 野党になり下がったと落ち込んでばかりいてはならない。
 こういう時こそ何が必要か?
 謙虚に、大衆の中に分け入り、お叱りもちょうだいし、大衆とともに歩むという国民政党の原点に回帰すべき。
 第一回ツアーは、小泉進次カと行く、横須賀海上自衛隊視察。 国防を体感した。
 第二回ツアーは、小池百合子と行く、池袋ポップカルチャー「トキワ荘」視察とラーメン昼食。 世界進出する「マンガ」の文化理解。
 そして私が案内するプロレスツアー。
 「プロレス会場は社会の縮図。 プロレスファンが求める理想の闘いには時代が映る!」
 「日本のスポーツ振興を考えよう。 健康であり続けることも人生の目標。 スポーツは教育であり娯楽であり健康であり、産業。 国策としてのスポーツを多角的に分析しよう!」
 この二つのテーマを設定。

 まずは、国技館地下一階大広間へ移動。
 全日本プロレスの武藤敬司社長(兼レスラー)から、中小企業経営の厳しさを学ぶ。
 プロレス団体といえども、商品開発(レスラー育成)、営業(興行)、そして資金繰りや人事管理や先行投資など、悩みはいっしょ。
 見た目は派手だが堅実経営(リストラ大胆実施、経費節減、スポンサー獲得)の武藤社長のお話しに、初めてプロレスに接する参加者はびっくり納得。
 続いて、トレーナーの桑原さん登場。
 からだづくりの基本と題して、ダイエットにおける新陳代謝の重要性や、ストレッチングの実演。 プロレスラーというと常人離れの肉体作りかと盲信していた参加者は、理にかなった身体作りに一同感嘆。

 私からは、自民党が立案した「スポーツ基本法」を紹介した後、「プロレス的政治論」をレクチャー。
 @本番に強いこと(試合も選挙も本番がすべて。 いかに本番に向けて仕込むか)
 Aわかりやすいテーマ設定(万人に理解できる対立概念の設定。 統計的数字。 先見性)
 B説得力(得意技も政策も、誰もが納得する説得力。 説明責任=公益性が必要)
 Cオリジナリティ(カリスマ性、キャラ)
 Dまた見たい(リピーター確保)
 つまり、国民(観客)に対する魅せ方や、その説得力、一瞬でのわかりやすさがプロレスと政治との共通点であり、その目標はファンの満足度=国民生活の安心と安全と希望であることを解説。

 一時間のレクチャーを終えて、いよいよ全日本プロレスツアー最終戦を観戦。
 国技館のマス席に陣取り、めいめいにお菓子を食べながら声援を送る。 途中で神取忍参議院議員がマス席に合流し、参加者に向けてプロレス解説をはじめる。 ナマで初めてプロレスを体感する方々は、
 「なんでプロレスと自民党?」
 というハテナ?マークの方がほとんどで、最初は戸惑いの方が大きかった。
 しかし、ファンの熱狂ぶりや、選手の犠牲の精神(技を受け切ること)を見たり、その肉体がぶつかり合う音の迫力やイベントとしてのパフォーマンスの完成度に大興奮。
 試合は、ジュニア選手のタイトルマッチや金網マッチ遺恨決着戦や、三冠王者タイトルマッチで大盛況。 三冠戦は、絶対王者が若手の挑戦に力負けしてタイトル移動、政権交代。

 試合後は、国技館前の「ちゃんこ霧島」に場所を移して懇親会。 この席には、三冠戦に負けた小島聡選手や、スターを目指す若手の三選手も参加し、私も含めて談論風発。
 「小島さん、どうして負けたの?」
 「自民党もジジィは引っ込んで若手中堅がリーダーにならなきゃ国民の拍手は得られない。」
 「痛かったでしょ?」
 「自民党こそ痛みに耐えてがんばれ!」
 「からだ作りが大変ネ!」
 「自民党も国益を守れ。 バラマキ対決にしてはならん!」
 などなど、何かにつけてプロレスに例えて、自民党を叱咤激励する参加者の皆さん。
 みんなの目がアントニオ猪木になっていたように感じたのは、私一人ではありませんでした。


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