『みんなで行こうZE』 春まだ浅い3月21日の両国国技館。
第三回、自民党みんなで行こうZEツアー。
有料にもかかわらず、募集開始わずか一週間のインターネット上には100名の申し込み。
厳選?された老若男女50名が、ちょっと緊張しながらも国技館正門に全国から集合。
ナビゲーターは馳浩。
テーマは、 「プロレス的政治論…スポーツ政策の観点」 だ。
そもそも、野党になり下がった自民党とはいえ、それはひとえに国会議員の責任。
地方議会においては、多くの党員党友によって多数を占めていただいており、与党。
つまり、国政野党地方与党というねじれ現象にある。
野党になり下がったと落ち込んでばかりいてはならない。
こういう時こそ何が必要か?
謙虚に、大衆の中に分け入り、お叱りもちょうだいし、大衆とともに歩むという国民政党の原点に回帰すべき。
第一回ツアーは、小泉進次カと行く、横須賀海上自衛隊視察。 国防を体感した。
第二回ツアーは、小池百合子と行く、池袋ポップカルチャー「トキワ荘」視察とラーメン昼食。 世界進出する「マンガ」の文化理解。
そして私が案内するプロレスツアー。
「プロレス会場は社会の縮図。 プロレスファンが求める理想の闘いには時代が映る!」
「日本のスポーツ振興を考えよう。 健康であり続けることも人生の目標。 スポーツは教育であり娯楽であり健康であり、産業。 国策としてのスポーツを多角的に分析しよう!」
この二つのテーマを設定。まずは、国技館地下一階大広間へ移動。
全日本プロレスの武藤敬司社長(兼レスラー)から、中小企業経営の厳しさを学ぶ。
プロレス団体といえども、商品開発(レスラー育成)、営業(興行)、そして資金繰りや人事管理や先行投資など、悩みはいっしょ。
見た目は派手だが堅実経営(リストラ大胆実施、経費節減、スポンサー獲得)の武藤社長のお話しに、初めてプロレスに接する参加者はびっくり納得。
続いて、トレーナーの桑原さん登場。
からだづくりの基本と題して、ダイエットにおける新陳代謝の重要性や、ストレッチングの実演。 プロレスラーというと常人離れの肉体作りかと盲信していた参加者は、理にかなった身体作りに一同感嘆。私からは、自民党が立案した「スポーツ基本法」を紹介した後、「プロレス的政治論」をレクチャー。
@本番に強いこと(試合も選挙も本番がすべて。 いかに本番に向けて仕込むか)
Aわかりやすいテーマ設定(万人に理解できる対立概念の設定。 統計的数字。 先見性)
B説得力(得意技も政策も、誰もが納得する説得力。 説明責任=公益性が必要)
Cオリジナリティ(カリスマ性、キャラ)
Dまた見たい(リピーター確保)
つまり、国民(観客)に対する魅せ方や、その説得力、一瞬でのわかりやすさがプロレスと政治との共通点であり、その目標はファンの満足度=国民生活の安心と安全と希望であることを解説。一時間のレクチャーを終えて、いよいよ全日本プロレスツアー最終戦を観戦。
国技館のマス席に陣取り、めいめいにお菓子を食べながら声援を送る。 途中で神取忍参議院議員がマス席に合流し、参加者に向けてプロレス解説をはじめる。 ナマで初めてプロレスを体感する方々は、
「なんでプロレスと自民党?」
というハテナ?マークの方がほとんどで、最初は戸惑いの方が大きかった。
しかし、ファンの熱狂ぶりや、選手の犠牲の精神(技を受け切ること)を見たり、その肉体がぶつかり合う音の迫力やイベントとしてのパフォーマンスの完成度に大興奮。
試合は、ジュニア選手のタイトルマッチや金網マッチ遺恨決着戦や、三冠王者タイトルマッチで大盛況。 三冠戦は、絶対王者が若手の挑戦に力負けしてタイトル移動、政権交代。試合後は、国技館前の「ちゃんこ霧島」に場所を移して懇親会。 この席には、三冠戦に負けた小島聡選手や、スターを目指す若手の三選手も参加し、私も含めて談論風発。
「小島さん、どうして負けたの?」
「自民党もジジィは引っ込んで若手中堅がリーダーにならなきゃ国民の拍手は得られない。」
「痛かったでしょ?」
「自民党こそ痛みに耐えてがんばれ!」
「からだ作りが大変ネ!」
「自民党も国益を守れ。 バラマキ対決にしてはならん!」
などなど、何かにつけてプロレスに例えて、自民党を叱咤激励する参加者の皆さん。
みんなの目がアントニオ猪木になっていたように感じたのは、私一人ではありませんでした。