『街頭演説800回!?』 昨年12月からスタートした街頭演説。
街角の交差点に立ち、ハンドスピーカーを小脇にかかえ、10分〜15分。
ギャラリーが多いときには30分。
選挙区である金沢市内を神出鬼没。
いわゆるゲリラ演説。
事前に誰にも告知をしていないがゆえに、口コミの評判が評判を呼んで、少しは街中の話題にもなって来た、ようだ。「あんた、浅野川大橋でしゃべっとった?」
「朝早くから金沢駅前に立っとったやろ!」
「森本の交差点で高校生に写メ撮られてた!」
と、あちこちで見かけた話しを聞くことも多くなって来た。「一人でスピーカー持って、立て看板に、のぼり一本だけでやってるから、共産党かと思ったら、あんたやった!」
って、確かに、保守地盤の金沢市で、今まで街頭に出てしゃべっていたのは、共産党だけだったかもしれない。
しかし、政治がワイドショー化して来た以上、こういうパフォーマンスを恥ずかし気も無く、気合いを入れてできなきゃ、政治家じゃない。この10ヶ月で800回を数えたということは、月平均80回。 週平均20回。
この数字が多いか少ないかはわからない。
でも、確かなのは、半年を過ぎたあたりから、反応がビンビン伝わってくるようになったことである。
ミニ集会ならば、事前に心構えをして参加してくださるわけだから、少々安心感がある。
ところが、交差点に馳が立っているとわかると、ここぞとばかりに罵声や激励が飛んでくる。
それも、けっこう厳しい。「年金なんとかしろー !!」
「公務員なんとかしろー !!」
「政治家も減らせ !!」
「年寄りイジメるなー !!」
なんてのは、まだやさしい。「おまえなんか辞めてしまえー !!」
「落選させてやるー !!」
「死ねー !!」
「バカヤロー !!」
なんてのもある。
いちいちその罵声に反発するわけにもいかず、びっくりして頭を下げるばかりであり、なるほど、自民党に対する逆風の強さと、不満の大きさを実感するばかり。先日は、こんなことがあった。
金融対策、農業問題、介護、日教組と、今話題のテーマを一通り話し終えると、後ろでパチパチと手を叩くご婦人が一人。
歩み寄ってごあいさつすると、笑顔で手を握り返して下さる。
そして小さな声で、
「あたし、公明党や !! がんばるまっし !!」
と一言。さらに頭を下げると、
「ところで馳さん、森(喜朗)先生とケンカしとるげんて?」
「ケンカではなくて、自民党の総裁選でちょっともめまして。 まぁ、いわゆる反抗期です。」
「イイ年して何が反抗期やいね。 ちゃんと仲良くせんと、応援しませんよ !!」
と、キツク言われてしまった。
「ははぁ、よくわかりましたー。」
と、さらに、さらに頭を下げたり。また、自分が思っていたよりも遠くまでスピーカーの声は届いているようで、100メートル先のマンションの10階から、大きく手を振って激励してくださる方もいる。
また、
「どうして一人ぼっちで立っているの? まわりに何人かいた方が目立ってにぎやかでしょうし、暴漢におそわれるかもしれないし、酔っぱらいに絡まれることもあるでしょう?」
……一人で立っているのは、その方が目立つし、一人でいたほうが声をかけていただきやすいからだ。
金沢市民は意外と?人見知りで引っ込み思案? たくさんでいると本音を語りたがらない傾向がある。
だから、一人でしゃべっているほうが、声をかけて下さるし、良くも悪くも本音をぶつけてくださる。
それに、元プロレスラーに因縁つけて、けしかけてくる無暴な?市民はいないし、イザとなれば、下手なボディガードより私の方が強い。酔っぱらいだけはどうにもならないが、なんとか怒らせないように聞く耳をもって、やりすごすしか、ない。
朝も、昼も、暗くなる夕方までも。
街角に立つこと800回。
やればやるほど、市民の本音が肌感覚で伝わってくる。
街頭演説こそ、政治の原点。
そう確信を持って言えるようになった。
だからこそ、先入観なしに人混みの中に入っていって、このエネルギー満開にしたい。
やっぱり、行動なければ社会の空気は動かせない。
行動を起こす先頭に立つ気力をこそ、政治家の原点としなければならない。1000回を達成する頃には、解散選挙になっているだろうか !!