馳浩の古典こらむ

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No.121

ふゆの夜や
 針うしなうて
  おそろしき

桜井梅室
(ばいしつ)
1769〜1852
(梅室家集)所収

No.122

いざさらば
 雪見にころぶ
  所まで

松尾 芭蕉

1644〜1694
花摘所収

No.123

鶯の
 いくつも捨てて
  初音かな

仙石廬元坊
せんごくろげんぼう
1688〜1747
俳諧百一集所収

No.124

うずくまる
 やくわんの下の
  寒さかな

内藤丈草じょうそう
1662〜1704
枯尾花所収

No.125

わびぬれば
 いまはたおなじ難波なる
  みをつくしてもあはむとぞ思ふ

元良親王
もとよししんのう
890〜943
後撰和歌集所収

No.126

風をいたみ
 岩うつ波のおのれのみ
  くだけて物を思ふころかな

源重之
生没年不明
詞花和歌集所収

No.127

雪山iせつざんjを
 はひまはりゐる
  こだまかな

飯田 蛇笏
1885〜1962
霊芝所収

No.128

雪しろき
 高嶺にいでて
  春の月

関 成美
(しげみ)
1926〜
『かびれ』所収

No.129


せきをしてもひとり

尾崎 放哉(ほうさい)

1885〜1926
『大空』所収

No.130

道のべの
 木槿(むくげ)は馬に
  くはれけり

松尾芭蕉

1644〜1694
『野ざらし紀行』所収


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