油流出事故を二度と起こすな

<7月19日デイリースポーツ掲載>


 私のプロレスの旅はまだ続いている。下関の新名所、海峡メッセでジャイアントスイング30回転し、夜は茶山通りの居酒屋「たぬき」でビール生ジョッキ5杯。親友の林芳正議員一家と山口県の政治状況を語り合いながら、いつのまにか店内を占めたプロレスファンの若者たちと一気飲み大会。てめぇら少しはヒトの話を聞けよと思いながらも、ついつい図に乗って大騒ぎしてしまう私はただのお調子者なのだろうか。

 翌日は朝一番の飛行機で東京に戻り、正午からの運輸委員会理事懇談会に初参加。議題は過日の東京湾油流出事故の状況説明を運輸省と海上保安庁から聴取。共産党の緒方靖夫理事から質問有り。「東京湾の会場交通監視員の人数は37人。この人数で24時間体制で監視するのは無理があるのではないか。行政改革の折りに人を増やせとは言い辛いが、国民の安全を守る上で必要な分野については考えても良いはず」との主張。そりゃそーだ。

 私も2点質問。「1月のナホトカ号事件以来、海上保安庁、海上自衛隊、海上災害防止センター、漁協などが一堂に会して油流出事故に即応するための連絡協議会を開きましたか。海域によって対応の仕方も違うでしょうから日ごろの情報交換が必要です。もしやってないなら定期開催するよう検討して下さい。それから、外国の船舶を寄港国が監視する体制(PSC)について国際機関に日本としてより強力に訴えて下さい。老朽船の取り締まりのためにも関係国間の情報交換が必要です」

 日本は四方を海に囲まれている貿易国。そして資源エネルギーの源である原油のほとんどを輸入に頼っている。ということは、石油タンカーの安全航行については最重点課題として取り組まなければならない。今回の事故原因調査は一ヶ月後に発表される。その結果に注視して二度とこのような事故を起こさないようにしなければ、と痛切に感じる。

 さて、ギックリ腰のせいでせきをしてもズキズキと痛む。理事会の後家に直行しアイスノンで一晩中冷やす。うつぶせになってじっとしていると、愛猫のピッコロが背中にとび乗ってきてジャンプしたりそのうち寝てしまったり。まったくもう人の気も知らないで。

 翌朝一番の飛行機にとび乗るため羽田空港へ。VIPルームに建設政務次官の佐藤静雄代議士。聞けば、四国地方建設事務所や明石大橋視察のために空路高松へ移動とのこと。「そりゃ同じ便ですねェ」とひとしきり公共事業談議。そこでひとつ疑問が。地権者の権利は地下何メートルまで有効か?だれか知ってる?

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