馳浩の生き方指南
絵をかく才能、自分にあるのかな

【質問】
 私は絵をかくことが大好きなので、将来は美術大学へ行きたいと思っています。でも、自分に才能があるか自信がないし、自分にはほかに向いているものがあるかもしれないと迷っています。それを見つけるために普通科の高校へいき、部活は美術部に入るつもりです。一番悩んでいるのは文系と理系のどちらにするかです。美大に行くならどちらが有利でしょうか。また普段どんなことを心がけていればいいのでしょうか。(福島・Jiro)
 

【回答】

 高校の進学先についてですが、普通科の選択は賢明だと思います。自分は何になりたいのか、どんな才能があるのか、これをじっくり高校時代で考える、いわゆる『自分探しの旅』をすればよいからです。この点は、あなたの言葉からも読み取れます。でも、多少気にかかることもあります。『自信がない』とか『あるかもしれない』とか、本当にそう思っているのだったら、今すぐやめてほしい。だれにも、『キラッと光る』才能があるのです。ただそれを見つけることができる人とできない人がいるだけなのです。だからこそ、自分を大切にして自分と真正面から向きあい、自分を叱咤(しった)激励して自分の才能を見つけてほしいのです。

 お問い合わせの文系と理系のどちらにするかですが、美術系の大学に行くつもりなら、文系の方が良いのではないかと思います。というのも、日本史や世界史を詳しく学ぶのは文系ですし、そこで日本・世界各国の美術史を勉強できるからです。美術史を勉強することは、美術を志す者には必須(ひっす)であり、自分の感性も磨く上での基礎となるからです。

 これと関連して、普段から心がけることですが、美術展などによく通ってほしいと思います。また、美術に国境はありません。いつ外国の美術関係者と英語で話し合うかわかりません。ですから、自分の将来像を思い浮かべてしっかり英会話ができるようにしてほしいものです。

 以上は一般論ですが、例えば、行きたい美術系大学が決まっているのでしたら、そこの大学の入試科目をチェックして、それと最も対応するのが、高校の文系か理系のどちらであるかを決めてください。

 とにかく、自分を信じて『絶対夢はかなえるんだ』のつもりで頑張ってほしい。将来有名になったら、馳浩の絵(?)をかいてくださいね。

 

才能はだれにでもある。

自分と向きあい見つけだそう。 

                    (平成10年)3月15日掲載


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