持病あるが高校から留学したい
高校生になったら、アメリカ合衆国に留学したいと考えています。英語力を向上させ、多民族国家でさまざまな文化や人々に出会いたいのです。でも、心配なことがあります。それは体のことです。偏頭痛とメニエール病という持病があって、いつ視力障害やめまいがおそってくるかわかりません。薬で病状を抑えることしかできないと、医師はいいます。留学するべきでしょうか。早すぎるでしょうか。(岐阜・匿名希望)
もうひとつの理由は、あなたが専攻を希望している特に文化人類学は、ある程度の人生経験をようするものです。文化はあまりに広く、あまりに深いものです。もっともっと知識を必要とします。もっともっと外国と比較する上でも、日本を知る必要があります。そのためにも豊かな感性を養うべきであり、いろんな物・人・風土などに触れる必要があります。留学先の知識も必要でしょう。その意味でも今は素晴らしい留学にするための 準備期間と思ってほしいのです。
留学に否定的なことばかりいいましたが、留学自体は大賛成です。あなたの強い思いもよく伝わってきます。留学が今後のあなたの研究に非常に役立つでしょう。より実りのある留学にするためにも、今は準備する時期と思ってください。私の個人的見解ですが、大学生になってからでも全く遅くないと思います。このころになれば、より研究テーマが絞られて留学の目的もはっきりするからです。
何事も成功するためには、心・技・体がいずれも充実している必要がありますが、なんといっても体が基本です。あせらず、前向きに考えて今回は自重することをおすすめします。『待てば海路の日和あり』です。もっともっと勉強して、内なるエネルギーをため留学の時に大爆発してください。