受験が心配、将来に不安
そこで、私の経験も踏まえたアドバイスをいくつかしたいと思います。
まず学校の成績が悪いだけで、自分の一生もダメになるのではという発想は、すぐに捨ててください。私もその当時はそう思いましたが、大人になり、だれにも迷惑もかけず力いっぱい生きている現在、こんな発想は『百害あって一利なし』です。人間の価値・評価は多様なのです。そして学校の成績はその評価の材料にすぎません。職業柄第一線で活躍する多くの人たちを私は知っていますが、みなさん自分の個性で勝負しています。自分の個性・特長を発見し、これに磨きをかけるためより一層の努力をしているのです。きみの個性や才能が表れるのは、まだまだこれからです。大きく構えてください。いいですね。
次に今後の対策についてです。文面からでは詳しい様子がわからないのですが、どうやら勉強がマンネリ化している様子がうかがえます。思い切って、勉強の環境をガラッと変える必要があります。
例えば、塾を変える。休みの日は自宅ではなく図書館で勉強するとか、新しい刺激を求めてください。さらに、目標を立ててください。それも自分に小さな自信が生まれる目標を立ててください。例えば、英語だけ、試験の成績をアップさせるとか。この小さな目標達成がきみを大きく変えます。つまりその後、きみに欲が出てきて、ほかの科目の勉強に身が入ることになるのです。この方法は日本一難関の司法試験の合格法の一つですから、ぜひ実行してみてください。
とにかく、あせってはダメ。エンジンがかかれば一気にスパートできます。自分を信じて、まずはエンジンをかけてください。