記者になり多様な生き方伝えたい
ところであなたの言うとおり、良い大学・良い会社に入ることが人生の唯一の道であり、そこからはずれたら、人生はもうおしまいかのような風潮があります。いわゆる学歴社会への過度の信奉です。これに対して、新聞作りを通して「個性の尊重」を訴えていこうとするあなたの姿勢(夢)は、非常に重要であり崇高です。
ただ付け加えておきたいのは、個性を無視した学歴社会は確実に崩壊するということです。西欧に追いついた日本が生き残るためには、一人ひとりが存分に個性を発揮し知的創造物を世界に出していかなければならないからです。
従って、偏差値が高いことを理由として高校、大学を選択してはいけません。今後は自分の個性を最も発揮できる高校、大学こそ「良い」学校と考えてください。
また、個性の尊重は、裏を返せば学歴より資格などが重視される時代とも言えます。資格取得は学歴を問いません。自分の努力次第で取得できることも忘れないでください。
次に新聞記者になる方法ですが、各新聞記者の入社試験に合格しなければなりません。試験科目は筆記試験が一般教養(時事問題を含む)・外国語・論文試験で、面接試験もあります。また応募資格として大卒(卒業予定者を含む)以上であること、年齢も各社で多少異なりますが30歳未満です。一般に新聞も含めたマスコミへの就職は難しいと言われており、各大学でマスコミ研究会が盛んであり、専門学校に通う大学生も多いのです。
ただ、あなたはまだ中学生なので、感性を磨くためにも新聞を読むくせをつけること。日記などをつけて文章力をつけること。さらに豊かな人生経験が必要ですから、ボランティア・海外留学・アルバイトなどをすれば今の段階では十分です。