弱さに負けず夢を実現したい

【質問】
 私は3年の女子です。最近、よく思います。人生とは何かということを。何かに不安を感じています。そんな自分が弱いと思います。私は去年、市の交流訪問団としてアメリカにいってきました。素晴らしかったです。そこで私は日本語教師になりたいと思いました。私は今までこれほど力を入れて何かがしたいと思ったことありませんでした。でも、勉強すると不安になります。 心のどこかでとても焦っているんです。自分って何?って考え始めたのは、神戸の事件からです。中学生という時期は、なんだかとても難しいと思います。大人に見られているのかなと思えば、子どもという面からも見られる。なんだか複雑な気持ちです。(北海道・love the sea)

 

【回答】
 僕も弱い人間です。人はだれでも弱い存在だと思います。いつも自分を否定するところがあります。でも、人間の成長は自己否定から始まるのです。自分は弱い人間だと自己否定することは、従って決して悪いことではないのです。人間としての成長の第一歩なのです。悲観することなく、大いに悩み、生きることの意味を考えてください。そこから新しい自分が生まれるのです。毛虫からチョウが生まれるように、今は産みの苦しみなのです。

 そういう意味で、あなたは今、子どもから大人になる途上にあるのです。ですから、周囲があなたを大人として見たり、子どもとして見たりするのはあたり前。複雑な気持ちになる必要はありません。

 さて、日本語教員になる方法ですが、普通の学校の先生のように、試験を受けて免許をとる必要はありません。しかし、正しい日本語の知識、日本語の教授法を身につけておく必要があり、日本語教員養成課程・コースなどがある大学に入り、そこで勉強するのが一般的です。現在、全大学で108学部、短大で25短大があります。そして卒業後、国が認定した日本語学校(322施設)に勤めて、日本語を教えることになります。ただし、競争率が高いので、「日本語教育能力検定試験」に合格しておくことが就職の際有利です。ただこの試験に合格していなければ、日本語教員になれないというわけではありません。

 最後に、日本語教育は日本語を通じて日本の文化・歴史を伝える重要な職。そこで学ぶ外国人にはあなた次第で日本はどうにでも映るのです。日本語のほかに「日本」を勉強してください。そして日本の素晴らしさを伝えてください。こんなやりがいのある仕事はありません。さあ、頑張って!

 

大いに悩み大きく成長しよう。頑張って


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