交響楽団で演奏がしたい
では、現実にどうやったら交響楽団の一員(管楽器担当)になれるのか。調べてみると、日本には現在プロの交響楽団が16−17団体ありますが、奏者に空きが出たときのみオーディションをして補充するとのこと。その際、日本だけでなく世界各国から応募者が殺到するらしく、例えば管楽器奏者一人応募に対して多いときで何百人の応募もあるとか。地方の楽団(金沢)でも一人に対して60数人の応募があったといいます。相当狭き門であることは覚悟してほしい。
しかし夢はあきらめてはいけない。挑戦は若者の特権です。そのための正しい努力をすれば良いのです。具体的な進路としては、音大の付属高校へ入る。さらには普通の高校へ入るかたわら、その道の先生について教えてもらう。海外留学する方法もあります。大切なことは、良い先生に教えてもらうことが上達の一番のポイントと聞きました。
最後に、こんなことも教えてもらいました。ピアノなどと異なり、管楽器は20代後半から30代になってから本当にうまくなるそうです。ですから今から一生懸命練習すれば十分、間に合うのです。相当厳しい道ですが、チャレンジしてほしい。そして結果は二の次。夢を実現するために努力するその姿こそ尊いのです。
さらに交響楽団に女性の管楽器奏者はたくさんいらっしゃるそうですから、夢をあきらめず、納得のいく道を歩んでください。