青年海外協力隊で援助活動したい

【質問】
 1年の女子です。私の夢は青年海外協力隊に入ることです。日本でもボランティア活動はできますが、私は海外で欲しいも物ももらえないような困った人々を見ていると、何かしてあげたいと思うのです。海外でボランティア活動をするためには、語学は必要だと思いますが、そのほかに何を勉強すればいいのでしょうか。(ヴィーナスの片思い)
 
【回答】
 「青年海外協力隊」に入りたいとの夢をお持ちのようですが、日本人、いや地球人として素晴らしい夢ですのでぜひ実現してください。
 ただ、ボランティア活動とはちょっと意味が違いますので、私の指摘を参考にしてください。

 ボランティア活動には四つの理念があります。「自主性」「社会性」「継続」「無償性」です。自発的に行う活動で、社会全体の役に立つことであり、続けて行うことに意味があり、何よりもボランティア活動を行うことによって利益を求めないことです。

 ところが「青年海外協力隊」の活動は、日本の国が海外の発展途上国に対して行う経済協力活動の一環です。きちんとした資格や技術を持っている若者が、日本国内で一定の訓練や研修を受けた後に、定められた国に赴任してその資格に基づいた技術を伝え、その国の発展に寄与することが求められます。

 ですから「何かしてあげたい」という漠然とした目的意識ではなく、自分の得意分野を生かして国際貢献をするんだ、との強い信念が必要です。そう考えると、今あなたがなすべきことは、他人よりも得意な分野で資格を取得するための学校に入学して勉強したり、あるいはスポーツ、文化、音楽活動に励むことです。

 私の秘書に、シリアという国でレスリング競技の指導員を2年間してきた男性が一人います。彼は大学を卒業して研修を受けた後、青年海外協力隊の一員となりました。

 詳しい話が聞きたければ、彼を通じて教えてあげましょう。

 

国際貢献をするには、強い信念を持ち得意分野の資格を取ることだ


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