友達がいなくて独りぼっち

【質問】
 普通、友達をつくるときは話しかける相手を決めて自分から話しかけますよね。でも、私にはできません。私は友達がいなくて、独りぼっちです。なぜかというと、私は中学のころ、クラスメート(男女)からひどくいじめられて、全然だれとも話せへんかったし、歌手や芸能人のことや言葉の意味も分からないから、私のほうから人に話す気ありません。話しても少しだけです。意味がわからなくて聞いても「こんなんもわからへんの」といわれて話せなくなるから、いやになるのです。  (大阪・N・18歳)
 
【回答】
 アイコンタクト(目で合図)、スピークコンタクト(あいさつなどの話しかけ)、スキンコンタクト(肌の接触。握手、肩やひじに手をそえること)が、他人から友達へ移行する3段階です。あなたは友達ができるようにとの願いを持っているのですから、あせらずこのステップを踏むようにしてはいかがでしょうか。
 まず、相手の目を正面から見てほほえみかけたり黙礼したりをスムーズに行うことができますか。よく暗黙の了解といいますが、アイコンタクトによる交流によって、友達になれるかなれないかの区別が大まかにできるはずです。あなたはだれに対してもアイコンタクトすることを心掛けてください。そのあなたの働きかけに応じて、ほほえみ返してくれたり黙礼を返してくれたら、それでもうとっかかりは十分です。
 第2段階のスピークコンタクトは、きっかけがポイントです。「おはよう」「こんにちは」「元気?」「どう?」「お先にどうぞ」「じゃあねー」などの一言のつみ重ねが、相手の警戒心を解きます。「この人と話してみたいな」という印象を持ってもらう一言を心掛けましょう。
 そしていよいよ世間話や雑談に入るのです。あなたには話しかける積極性があるのですから、もう一つ、聞き上手、あいづち上手になってください。一方的に話しかけて話が通じないといって、そこでやめてしまってはもったいない。聞き上手のあなたには、だれもが話かけてくるようになるでしょう。

 

アイコンタクトから3段階。 聞き上手になろう


馳浩の生き方指南INDEXへ