馳浩の生き方指南

看護婦になるにはどんな勉強が必要
【質問】
 看護婦になりたい中1の女の子です。命にかかわる尊い仕事で責任も重大、大変だけどやりがいがあると思っています。でも、どんなことを勉強したらなれるのかあまり知りません。どうすればいいのでしょうか。

                     (大阪・慎吾 命)

【回答】

 看護婦は『白衣の天使』といわれ、あなたのいう通り『命にかかわる尊い仕事』と思います。しかし、その仕事の過酷さからか、看護婦が大変不足しています。医療が進歩しても、看護婦の重要性は全く変わりません。頑張って夢を実現してください。

 では、どうやったらなれるのか。その前にまず、看護婦には正確にいって、2つの職種があります。それは『看護婦』と『准(じゅん)看護婦』であり、『准看護婦』は、医師・看護婦の指示のもとに、診療の補助をしたり、患者の介護にあたるのです。現在、両者あわせて約80万人の看護婦さんが働いていますが、その半数弱が准看護婦さんなのです。

 そして、両者とも別々の試験で資格試験が行われますから、分けて話します。

 (1)看護婦資格 看護婦試験を受けるには、高校卒業後、文部大臣指定の学校で3年以上看護婦となるに必要な学科を修めた者、同じく高校卒業後、厚生大臣指定の看護婦養成所を卒業した者、さらに、准看護婦として、3年以上勤めるか、または高校を卒業して、看護婦養成所において2年以上修業した者でなければなりません。そして試験は筆記試験であり、生理学・栄養学・薬理学・看護学などを試験科目としています。受験者は約5万人で、合格率は1997年度で87%ですから、今は、中学校の勉強を一生懸命やり、高校入学を果たしてください。まじめに勉強していれば、十分合格できます。

 (2)准看護婦資格 受験資格は、中学校卒業後、文部大臣指定の学校で2年以上看護に関する学科を修了するか、同じく中学校卒業後、知事指定の准看護婦養成所を卒業することで得られます。そして、看護婦試験とほぼ同様の試験科目の准看護婦試験に合格すれば准看護婦になれます。東京都では昨年、受験者が約1400人で、合格率が98.5%でした。努力が報われる試験だと思います。

 あなたは、いずれの資格をめざすのでしょうか。いずれにしても、実際に看護婦・准看護婦さんをやっていられる人のお話を聞いてみることも大切だと思います。

 

『看護婦』『准看護婦』2つの職種がある。

まず中学の勉強を

平成10年)2月8日掲載


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