馳浩の生き方指南

マザー・テレサのように生きたい
【質問】
 中学2年の女子です。私には大きな夢があります。去年亡くなったマザー・テレサのような生き方をすることです。何かの職業を通して、海外の貧しい人々を助けたいのです。医師や看護婦、教師や保母になるにしても、何らかの形でかかわりたい。すごく大変なことはわかっています。それに結婚もしたいし・・・・。それでもテレサのようになりたいのです。今思っていることは青年海外協力隊の一員となり活動していこうかなということです。私の夢は頑張ればかなえられますか。

(埼玉・2年・雪見だいふく)

【回答】

 すばらしい夢です。雪見だいふくさんのような若い力が日本にたくさんいることは日本の財産です。

中学2年生ということですから、この力をもっともっと磨いてください。そのために、勉強・スポーツ・遊び・国内でのボランティアなど、いろんな経験をしてください。

青年海外協力隊に参加したいという相談が多くきます。以前お答えしたのですが、協力隊に参加するためには資格が必要なのです。また、参加年齢が20〜39歳です。

(青年海外)協力隊は公募制で、毎年春と秋に隊員を募集しています。募集期間中は全国で募集説明会が開かれ、協力隊OB・OGの体験発表、職業別ガイダンス、個別相談などが行われます。

この説明会に、お父さんかお母さんと一緒に参加してみるのも良いと思います。あなたが考えてもいなかった、新しい協力隊の一面が見られるかもしれません。

国際貢献は地球人として、これから日本が行なっていかなければいけない課題の一つです。日本は世界の国々から、『金銭面の協力はしているが、人道的な協力が少ない』といわれています。ですから時代を担う若い中学生が、協力隊に参加して国際貢献をしたいというのを読むと、日本の未来も明るいと思わずにはいられません。

最後に海外で生活するのは、大変です。まして、現地の人々と一緒になってその国の発展に協力していくということは、もっと大変です。その時に最も力になってくれるのは、自分自身の力(技術)です。それが、相手の国の人々の信頼を生みます。

 20歳までは、まだまだ時間があります。すべてが勉強です。夢に向かって頑張ってください。夢は努力の分だけかないます。

すばらしい夢です。

国際貢献は地球人の課題。努力の分だけ夢はかないます。

(平成10年)2月1日掲載


馳浩の生き方指南INDEXへ